３月１日

昨夜のサプライズは就職が決まった14期生の大輔（近畿大学４年）と恵（皇学館大学４年）の来訪。
稲の免疫性に関する研究をしていたはずが大輔、全国にフランチャイズを進めるフードビジネス企業に就職。
コンセプトは、素材にこだわり、空間にこだわり、価格設定は少々高め、一食5.000円あたりとか。
東京で研修を受けた後、今年の夏に京都の河原町三条に近い加茂川べりに出店する京都１号店に勤務する予定。
恵は祖父が経営する会社に就職。
経理計算ができるかどうかを異常に心配している。
慰めるのは飲み会帰りの甚ちゃん。
甚ちゃんにとれば延長戦のはずが、俺のほうが早くつぶれてベッドに沈む。



朝７時に起こされる。
今日は高校の卒業式だ。
双子の娘ゆえに俺と奥さんでどちらかを担当。
入学式は俺がれいのほうに出席した。
ゆえに今日の卒業式はめいのほうへ。

津東の卒業式は智子と小林（ともに５期生）の時以来。
あの時は生徒会長だった小林が1920年代アメリカの暗黒街のいでたち。
左眼に眼帯、左手にマシンガン、胸ポケットからは１ドル札を溢れさせ、親父さんが津高の卒業式で着たというスーツで決めた。
その小林の晴れ姿を見ようとウチの講師たち大学生が津東正門で津東の先生たちと「入れろ！」「帰れ！」のひと悶着。

あれから13年だ。
粛々と式は行われたが、閉会の辞直後に卒業生が一斉に起立。
一人の生徒がマイクを通さずに学校関係者への謝辞。
そしてＣＤスピーカーから大音量ゆえに音が割れているイントロが流れる。
曲は『思い出が一杯』
昨日、めいが先生方に送る曲の練習をすると言って偕楽公園に行ったっけ・・・これがそうか。
しかし練習は一日だけ、決してまとまりのある合唱ではなかった。
それでも、最高のファンファーレでした。
唯一惜しいのは、あの合唱、ステージを見て歌うんじゃなく、こっち向いて歌ってくれたらもっと良かったよねえ。


高田高校のほうはやたら校長先生と来賓の話が長かったそうな。
「あんなのに時間をかけるくらいやったら、生徒一人一人の名前を呼んであげればいいのに」と奥さん。
高田高校ではこの日、卒業証書をもらえない生徒がいる。
履修漏れの余韻。
これからも補習が続くとか・・・。
履修漏れに際しての総括をするには今日は絶好の日やったんやけどな。
被害者・・・生徒と父兄が一堂に会してる。
悪いことやったのは事実、うそをついたのも事実。
そんな時は素直に相手の顔を見て自分の非を謝る・・・これって社会の常識でしょ。
自分とこの生徒が街でかつあげやってさ、学校長宛に謝罪の文書一枚で済まそうとしたらどうよ。
「面と向かって謝らんかい！」って怒るんとちがうの。


卒業式での退場、ここに乾坤一擲、自らの存在価値を見出す？
今風の高校生、被り物で勝負やね。
津高では岡南のクラスの男子全員がサングラスをかけて退場したとか。
津東ではサプライズパーティなどでよく見るリアルなお面を被っての退場だった。
さて、ほかの高校はどんなふうだったんだろうか。
校歌斉唱も国歌斉唱もシカトしてほぼ全員が着席したままで式が終わった俺達の時代。
何もしないことが自己主張だと思っていたあの頃の卒業式に比べたら、ほんま微笑ましい。

一部の中学では、津や津西や津東などの進学校が前期選抜に参加すると生徒に言ったそうな。
俺が某所から聞いた話では極力前期選抜には参加したくないとのことだった。
情報が交錯する。
それが事実としたら、一芸入試などするはずもなく、高校独自の問題を作成することになる。
とまれ３月下旬の各高校の概要を待つしかない。


インフルエンザの癒えた春華が昨日から復帰。
宇治山田高校の卒業式の様子を聞く。
それによると宇治山田では退場時に飴や菓子を在校生に向かってまくという。
どうやら伝統らしく、量も半端ではなく、一人あたり10個はゆうにゲットできるとか。