らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

京都御所(その2)「諸大夫の間」

2011-04-10 | 旅行

昨日からご紹介しています「京都御所」参観記シリーズ、2回目の今日は「諸大夫の間」から順路に沿ってご紹介します。

「諸大夫の間(しょだいぶのま)」
諸大夫の間は、「御車寄」の南側に位置して建てられており、正式の御用で牛車または徒歩で参内したものの控えの間です。
御車寄せから昇殿出来ない武家、大名などはこの御殿の西の平唐門を入り、沓脱(くつぬぎ:長い石)で沓を脱いで昇殿しました。

・「諸大夫の間」の御殿です。


諸大夫の間には三つの部屋があって、身分の上下によって異なった部屋に控えます。
それぞれ襖絵によって部屋の呼称とされ、格の高い順に東から「虎の間」「鶴の間」「「桜の間」と呼ばれています。

「虎の間」
虎の間は、儀式の時の公卿の控えの間です。この事から「公卿の間」とも言われています。

・虎の間の襖絵です。筆者は岸岱(がんたい)です。


「鶴の間」
「鶴の間」は「殿上の間」とも言われ、諸侯、所司代、高家、僧侶の控えの間です。

・「鶴の間」の襖絵です。筆者は狩野永岳(かのうえいがく)です。


「桜の間」
西側の部屋は「桜の間」で、前記以外の控えの間となっています。

・「桜の間」の襖絵です。筆者は原在照(はらざいしょう)です。


「新御車寄(しんみくるまよせ)」
新御車寄」は、大正4年(1915年)の大正天皇の即位の礼に際し建てられたもので、大正以後の天皇、皇后両陛下の玄関です。



「建礼門」
「建礼門」は、京都御所の紫宸殿の南正門です。南門とも言われ、檜皮葺(ひわだぶき)、切妻屋根の角柱を用いた四脚門です。
元来天皇のみの通用門でしたが、近来、外国国王、大統領などの国賓来訪の折にも開扉されていますが、他にも、即位式、御元服、立后、立太子や節会など重大な儀式の際にも開かれるそうです。

・御所内から撮影した建礼門です。


「建春門」
「建春門」は、東側築地(ついじ)に造られており、建築様式は四脚門、切妻屋根、平入りの前後に向唐破風(むかいからはふ)をつけた唐門の一種で、華やかな御門です。
江戸期までは勅使の出入りに使われていましたが、明治以後は皇太子や皇后の出入りに使われるようになりました。また、外国の元首が出入りする際にも使われています。