「京都御所」参観シリーズ5回目は、御学問所と御常御殿、御内庭をご紹介します。
「御学問所」
御学問所は御読書始めの儀、和歌の会など学芸関係の他、臣下と対面される行事などにも用いられました。
建物は入母屋桧皮葺の書院造となっています。
・御学問所の中断の間にある襖絵です。筆者は岸岱(がんたい)で「蘭亭ノ図」です。
「御常御殿」
京都御所のなかで一番大きな建物が「御常御殿(おつねごてん)」です。
天皇の日常のお住まいとして使用された御殿で、古くは仁寿殿(じじゅでん)を常御殿とされ、その後、清涼殿が永く常御所となっていましたが、16世紀末以降、清涼殿から独立して建てられました。
御常御殿は、日常生活に便利なように書院造の様式になっており、内部は15室からなる書院造の建物だそうです。
・御常御殿です。前方は御三間です
・御常御殿の襖絵です。
・右は東御縁座敷の襖絵です。筆者は岡本亮彦(おかもとすけひこ)で「曲水の宴(えん)」です。
・「御常御殿」中段の間の襖絵です。筆者は鶴沢探真で「大禹戒酒防微図(だいうかいしゅぼうびず)」です。
・「御常御殿」下段の間の襖絵です。筆者は座田重就(さいだしげなり)で高宗夢賚良弼図(こうそうむらいりょうひつず)です。
・御内庭です。