らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

床屋の由来

2023-11-24 | 雑学

現役時代は1か月弱で散髪していましたが、最近は次回までの日数が伸びて40日前後になっています。
年と共に頭髪が薄くなっていることから当然と言えば当然なのかも知れません。

ところで、散髪店は一般的には床屋とか理容店、散髪屋、理容院、理容室などいろいろな呼ばれ方がありますが、私は「床屋」という名前に馴染んでいることから、いつも「床屋に行ってくる」と言っています。
でも、散髪店が何故「床屋」と呼ばれているのでしょうか?
今日はその由来について調べました。

「床屋の由来」
床屋は鎌倉時代に髪結所に床の間があったことから人々が「床の間のある店」と呼び、そこから「床場」に転化し、更に「床屋」になったようです。
その謂れは、次のように言われています。
鎌倉時代の中期、亀山天皇(1259年~1274年)の頃に、藤原晴基という武士が天皇の宝物係として仕えていたのですが、所管の宝物を紛失した責任を取って職を辞し、浪人となりました。
晴基は、三男・采女亮(うねめのすけ)と共に紛失した宝を探索するために諸国行脚し、下関に下りました。
刀を探し続ける一方で、髪結いで高い収入を上げていた新羅人から親子でその技術を学び、生計のために亀山八幡宮裏の中之町に、往来の武士や金持ちを客とする我が国初の髪結所を開きました。
この店の奥にあった床の間には「亀山天皇が祀られた祭壇」と「藤原家の先祖を祭る掛け軸」があったことから、下関の人々はいつとはなしに「床の間のある店」と呼び、そこから「床場」に、さらに「床屋」という屋号で呼ぶようになったとされています。
その後、「床屋」は下関から全国へ広がっていきました。

・下関の「床屋」発祥の碑です。


「法律上の呼び方」
散髪屋を「床屋」と呼ぶ由来は以上ですが、この「床屋」という呼称は法律には一言もありません。
法律では何と呼ぶのでしょうか?

「理容師法」という法律によれば、「理容所」という呼称で規定されています。
条文は以下の通りです。
第一条 この法律は、理容師の資格を定めるとともに、理容の業務が適正に行われるように規律し、もつて公衆衛生の向上に資することを目的とする。
第一条の二 この法律で理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう。
    ② この法律で理容師とは、理容を業とする者をいう。
    ③ この法律で、理容所とは、理容の業を行うために設けられた施設をいう。
第二条 理容師試験に合格した者は、厚生労働大臣の免許を受けて理容師になることができる。
(以下略)

以上のように、法律上は、理容師が理容行為を行う施設が「理容所」であると書かれおり、床屋とか散髪屋、メンズサロン、理容室、理容院などの名称は一言も書かれていません。
このように法律上では「理容所」が正しい呼び方ですが、でも矢張り馴染みがあるのは「床屋」ですね。
私はこの呼称が一番好きです。