一昨日、三年子ラッキョウを収穫しました。
ラッキョウは通常1年掘りと言って毎年収穫するのですが、昨年7月の収穫時期が多忙であったことや畝が草に覆われていたことなどから、収穫せずにそのままにしておきました。
8月に入って高温と乾燥、それに草に覆われていたことから、ラッキョウは枯れてしまったと思ってあきらめていました。
9月になって畝を片付けるため、覆っていた雑草を片付け始めたところ、数株のラッキョウが新芽を出していたのです。
・手前が草丈の高い雑草を取り除いた後の畝で、奥の方は未だ片付けていない箇所です。
雑草を取り除いた畝には10㎝ほどの新芽が出ていましが、奥の方は草に覆われて新芽の確認はできません。
「三年子(さんねんご)栽培」
ラッキョウ栽培についてインターネットを調べていたら、「ラッキョウの三年子栽培」という栽培方法があることを知りました。
ラッキョウの「三年子栽培」は、福井県で栽培されている栽培方法だそうで、「三年子花ラッキョウ(3年掘り)」とも呼ばれています。
「花ラッキョウ」とは、植えつけてから3年かけて収穫する小粒のラッキョウで、高級品として知られており、明治初期から福井県三里浜の砂丘地帯で栽培されてきています。
通常、ラッキョウは「1年掘り」と言って、夏に植付けたものが秋に紫の花を付け、翌年春先に分球して6月頃に収穫しますが、「三年子栽培」では、更にもう1年土の中で過ごし、花を付けて、2回目の春に更に分球して6月頃収穫される独特の栽培法です。
この足掛け3年越しのラッキョウは、福井県三里浜砂丘で栽培されており「三年子花ラッキョウ」と呼ばれ、繊維が細かく巻きがしっかりしたシャキシャキと歯切れの良いラッキョウになるということです。
・茎が倒れ、半分以上が枯れてきた三年子ラッキョウの畝です。
「三年子ラッキョウの収穫」
先日の大雨で畝がまだ柔らかかったのですが、茎が倒れ、半分以上が枯れてきたことから収穫することにしました。
2年間植えていた三年子ラッキョウの株は大きくなっていました。
ラッキョウは分球して小粒ですが、数は40~50個生っていました。
・これが1株のラッキョウです。小粒ですが40~50粒くらいは出来ています。
下の画像が三年子ラッキョウの全てです。
殆どが小粒ですが、中には比較的大粒のものもあったので、この秋植え付ける種用とします。
残りは甘酢漬けにして食べる予定です。
・小粒ですが、数量は思ったよりたくさん収穫できました。
「花らっきょの語源」
三年子ラッキョウは、一年掘りより小粒で身の締まりが良く、繊維が細かく、歯切れの良さが特徴のようです。
福井県では「三年子花らっきょう」と呼んでいますが、その語源は、秋には薄紫色の花を咲かせ、根と茎の両端を切り落とすことを方言で「はなを切る」と言う事が「花らっきょ」の語源になったと言われています。