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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ジャネーの法則

2020-05-05 | 雑学

歳と共に時間の経つのがとても早く感じるようになります。
なぜ年を取ると時間を短く感じるのでしょうか?
     
調べてみると、これは人間がどう感じるかという心理学的な問題だということです。
そして、その説明には「ジャネーの法則」という有名な法則があるので掻い摘んでご紹介します。

「ジャネーの法則」
ジャネーの法則は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則です。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明したものです。

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)と主張したものです。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当します。
従って、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとって1年間に相当し、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に相当するということです。

「時間評価」
心理学では時間評価という考え方もあるようです。
時間の進み方は子供も大人も同じですが、感じ方には個人差があって、時間の経過をどう感じるかは心理学では「時間評価」の問題といわれています。
ヒトには心的時計といえるものがあり、これが実際の時計よりも速く進めば、「まだ1時間しかたっていない」と感じるし、逆に心的時計が遅く進めば「もう1時間過ぎた」と感じます。

千葉大学の教授で心理学者の一川誠先生によると、心的時計の進み具合には、身体の代謝の状態が大きく影響しており、身体の状態が活発であれば心的時計は速く進み、不活発であれば進み方は遅くなります。
高齢になると一般に代謝は低下するので、心的時計の進み方が鈍り、時間の経過を速く感じるという説明ができるということです。

他にも、いろいろな要因があるようですが、その一つは、歳をとると代謝が落ちることから体内時計の進み方が遅くなり、実際の時間が早く感じられるということのようです。
いずれにしても、"光陰矢の如し"、毎日を無駄にすることなく、有意義に過ごしたいものです。