らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

苛政は虎よりも猛し

2017-08-19 | 時事

アメリカと威嚇合戦を繰り広げている北朝鮮ですが、いい加減に強がりを止めて、核やミサイルの開発費用を国民生活の向上に役立てる方策を考えてみたらどうなのか。
今日はそのような北朝鮮の金正恩委員長や側近に聞かせたい諺があります。

その諺とは、「苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)し」です。
その意味は、悪政は人を食い殺す虎よりも恐ろしいということの例えです。

この諺の出典は礼記で、
それによると、孔子が泰山(山東省)の麓を通ると、墓地で非常に悲しそうに泣いている女がいました。
孔子は弟子の子路(しろ)にその事情を尋ねさせました。
「ひどく悲しんでおいでですね。まるで不幸がいくつも重なっている人のようですが・・・。」と子路が言ったところ、
婦人は、「その通りです。以前、わたしの舅が虎に殺されて死に、夫もまた虎に殺されました。 そして、今度は、我が子までもが虎に殺されてしまいました」と答えました。
すると、孔子が聞きました。
「では、何故、こんな危険な土地から立ち去らないのですか?」
それに対して、婦人は、「ここはよそのような苛性(かせい)がないからです」と答えました。

孔子はこの事を聞いて門人たちに言ったそうです。
「お前たち、よく覚えておきなさい。苛政は人々にとって虎よりも恐ろしいものだという事を」

この故事から、苛酷な政治、虐政は人食い虎よりも恐ろしがられることで、苛酷な政治をするなという戒めに使われる諺となったのです。
なお、「苛政」とは、重税・弾圧、みだりに刑罰が行われるなどの厳しい政治のことをいいます。
現在の北朝鮮は、正にこの諺通りの国家体制となっているようです。

北朝鮮の指導者・金正恩委員長や側近には、この諺を噛みしめてもらいたいものですが、彼等の耳には届かないでしょうね。
何せ、金正恩委員長や側近は自分の身を守る事だけを考えており、一般国民はそのための捨て石としか考えていないようだから。