goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

働き方改革

2017-03-12 | 時事

日本政府は、働き方改革に積極的な動きを見せています。
その理由として、
(1)日本の人口、特に労働力人口が継続して減少していること
(2)日本の長時間労働がなかなか改善されていないこと
(3)政府が奨励しているダイバーシティー(多様性)マネジメントや生産性向上が働き方改革と直接的に繋がっていることなどが挙げられています。

特に、長時間労働・残業などの悪しき慣習が日本経済の足を引っ張って生産性低下の原因になっていると考えられ、その是正が求められていますが、半世紀前にも働き方改革を実施した企業がありました。
そうです。いまや当たり前となっている週休2日制です。
日本で最初にこの制度を採用したのは松下電器産業(現パナソニック)と言われています。

『経営の神様』と言われる松下電器産業の創業者の松下幸之助氏は昭和40年(1965年)4月16日、週5日制を実施し、アメリカ並みに毎週2日の休日、週40時間の勤務体制に移行しました。
当時会長だった幸之助氏は増えた休日を「経済人、社会人として向上するために役立たせることを要望した」と言われています。

導入に合わせ、従業員の教育訓練施設では趣味などに関する催しも実施され、また、従業員らが自主的に専門的な研究に取り組む動きも盛んになったそうです。
野球などのスポーツ活動でも多くの大会で好成績を収めるようになりました。
一方で、幸之助氏は「勤務時間だけを米国と同じにするのは危険」と警鐘を鳴らし、経営や生産効率も米国企業以上の水準にすることを目指しました。
週休2日制の導入後、従業員の勤労意欲は大幅に向上し、生産効率なども狙い通り上がったそうです。

現在、進められている「働き方改革」、松下幸之助氏のように長時間労働を排除し、人を大切にする経営改革をなして、生産性向上を目指して欲しいものです。