人材育成
2014-05-25 | 雑学
中国の故事・格言を見ていたら、孫権の名言に「その長ずる所を貴び、その短なる所を忘る」がありました。
これは孫権が人を育てる手法のようで、彼は「部下の短所には目をつぶり、もっぱら長所を発揮できるように仕向ける」ことによって、人を育てたということです。
三国志の中で呉の孫権は、ライバルであった魏の曹操や蜀の劉備に比べると地味なリーダーでぱっとしなかったようですが、部下の育て方は大変上手かったそうです。
孫権自身が勉強家であることから、部下にも勉強を奨励しました。
彼の元からは有能な人材が何人も育ち、孫権は彼らの活躍によって生き残れたと言われています。
人を育てると言えば、山本五十六の有名な言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」があります。
連合艦隊司令長官だった彼も人を褒めることによって人を動かしたようです。
現在では褒めるだけでの育成法が通用するかどうかは疑問ですが、嘗てはこの方法が人材育成の重要な手法の一つだったようですね。