言葉の由来を調べていると、日頃使っている言葉の本来の意味や全く想像もしなかったこととの関連などを知ることが出来て興味が湧いてきます。。
今日は昨日に続き、「竜」に纏わる言葉の2回目として「海千山千」について調べました。
「海千山千」も日頃何気なく使用している言葉で、その意味については知っていましたが、「竜」との関りについては知りませんでした。
この言葉の出所は、『海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になる』と云う中国の言い伝えからで、『海に千年、山に千年』が略されてできた言葉です。
そしてその意味は、ご存知のように、世知辛い世の中の裏も表も知っていて老獪(ろうかい)な人、経験を積み物事に通じて抜け目がない人を意味し、古狸や腹黒に通じる言葉です。
このように元々は褒め言葉ではない「海千山千」を、中には『海に千年、山に千年』という部分だけをとって『あの人は海千山千の苦労人』といった使い方をする人もいるようです。
恥をかくかも知れませんので注意しましょう。
なお、「竜」の体は大蛇、蛇に似ているとされ、蛇と竜はつながりがあり、中国の書物には『蛟(みずち)千年化して竜になる』という言い伝えもあるそうです。
この蛟(みずち)は蛇に似た伝説の生き物で、その蛟も千年生きると「竜」に生まれ変わるという言い伝えのようです。