日本の伝統的な遊びの一つに「折り紙」があります。
昔は千代紙と云って、彩色豊かな紙を使用して鶴や風船、飛行機、兜などを折ったものです。
今は難しい折り方を忘れましたが、折り鶴なら今でも折れるので、正月に孫と折って遊んだところです。
この折り紙に関する言葉に、保障すると云う意味の「折り紙付き」があります。
「折り紙」に「付き」がつくと何故保証するなのか、その由来について調べました。
「折り紙付き」の由来
冒頭に書いたように、現在では折り紙と言えば鶴などを折って遊ぶ色紙を思い浮かべますが、本来の折り紙は江戸時代に主に刀剣などに添えられた鑑定書のことでした。
鑑定書は、奉書紙を下から上方向に半分に折り、上下半分ずつに文字を書いていく形状で、もともと鎌倉時代の命令や訴状などで使われた古文書の用式の一つで、紙を半分に折ることから「折り紙」と呼ばれたようです。
江戸時代に鑑定書として「折り紙」が使われるようになり、そこから「保証の折り紙がついている」から『確かな保証がついている』の意味でも使われるようになったようです。
「折り紙付き」の他にも「○○付き」ということばがたくさんありますので、その一部をご紹介します。
・「お墨付き」 大名や将軍が家来に領地などを与える際に保証書に「墨の署名」をしたことから、『権威ある人が与える保証付き』という意味になりました。
・「極め付き」 極書(きわめがき)という骨董や書画などの鑑定書が付いていることから『定評があるもの』という意味でも使われるようになりました。
ちなみに最近、「極めつけ」と言う人も増えていますが「極め付き」が正しい言い方なので注意しましょう。
・「札付き」 「札付き」は最近、特に悪い評判で使われることが増えていますが、本来は『商品の正札が付いている』という意味で、そこから『広く世間に知れ渡っている』という意味に
なった言葉です。