ニューオルリンズのジュークボックス


 フェスティバルの会場はニューオルリンズ郊外にありますが、旧市街、いわゆるフレンチクォーターの有名ディスクショップ Music Factoryの2軒ばかり隣にバーがありまして、そこのジュークボックスをふと見たら、ツェッペリンのファーストアルバムが入ってました(左上のやつですよ。念のため)。

 ずいぶん古い、しかもイギリスのものを置くんだなと思いました。プラントがフェスに出演しているからだろうか・・・

 いやこれは、Willie Dixon作のYou shook me、I can't quit you babeが入っているからか、と思いました。

 考えすぎでしょうか。
 だってここはニューオルリンズ。ブルーズの聖地ではないですか。

[追加] そうか、ツェッペリンはアトランティック所属でしたね。そのせいかも。2011.5.20.
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ぷらんと


 ベックの次、初日のトリはRobert Plant。
 「さあ皆さん、ロバート・プラントを呼びましょう」とかいうくさいアナウンスに爺婆が歓声を上げてから数分、ステージに現れた彼は、あいかわらず長い金髪をなびかせてますがだいぶんしょぼくれました。もう62歳なんだから(そうか、まさにウッドストック20歳の世代か)しかたないです。まあ最近の彼の風貌は例の『砂漠のフェスティバル』DVDで見てましたからそんなに目新しくはなかったです。

 わたしが大阪フェスティバルホールで聞いたツェッペリン初の日本公演が1971年ってことだから・・・げげ。40年も経ってる! たぶんわたしが最年少の客だったでしょうけどね・・・
ツェッペリン時代の曲で特定できたのは二つ(わたし途中で帰っちゃったし、だいたいツェッペリンのアルバムは5枚目以降は聞いてもいないですから、どうでもいい話にしかなんないですが)。
 That's the wayはフェスティバルホールでも、ペイジとジョーンズと三人並んでちょこんと椅子に座ってやってたのを覚えてます。その間ボンゾはお休み(ボンゾ。早くに亡くなりましたが、いいドラマーだったです。巧いし、パワーがありました。げんこでスネアを殴りつけてました)
 あとMisty Mountain Hop。この日はサビのところのコード進行をさらに単純にしたシンプルバージョン。プラントはこうやって、ここまでして歌いたいのか。

 若い頃はあれほど美しかった彼。力任せのシャウトで聞く者を完全に圧倒できた彼。

 その彼が老残の姿を平気で晒し、傷めた喉をいたわりながら、あくまで現役で歌い続ける。歌うためならサハラ砂漠の真ん中まで行く。
 申し訳ないけど今の彼の音自体には、わたしはあまり興味ありません。でも彼がしつこく歌い続けている、歌だけを続けているということには一種の感動を覚えます。

 最近の彼は女声ヴォーカルを横に置いてやってますが、もう自分では出せなくなった高音の幻影を聞いているのかもしれません・・・

 楽器といえば、ハーモニカだけはやりますね。今でもやってます。あのハーモニカも、枯れてますね・・・
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