のけぞりに空蝉すがる青柚かな 青畝
蝉とんで木蔭に入りし光かな 虚子
空蝉も小さな庭ではなかなか見られない、 ほとんど聞かない蝉の声。 たま~に ジリジリ・・
公園に行けば 煮え立つような大合唱
聞くうちに蝉は頭蓋の内に居る 梵
身に貯へん全山の蝉の声 三鬼
蝉時雨のすごさ ときに声明… ありがたく
蝉の背に 人の顔
役者の くま取りよろし… そう思ってしまったら そのようにしか見えなくなった。
歌舞伎の隈取 きれいな藍色。
毎日ジリジリ… 日照りが続く。 浸水被害もあるというのに このあたりに雨はまったく降らない。
遠雷をよそに 心中はじりじりとなる。
藍色のはまだ目にしませんが、燃え尽きた蝉の亡骸の背は鮮やかな黒に白でくまどられていました。
命を燃焼させて落ちている数知れない蝉の中にはきっとあの紺色の粋な衣装のがいると思うと朝の水やりも愉しみになります。
口にしないように心がけていても、40度近い暑さにまいっては、つい暑い!!と言ってしまいます。
ルリマツリ、我が家でもまた思い立ったと見えて健気に水浅黄の簪をかざして毎朝の挨拶です。桔梗もまた咲き始めています。
半夏生は白くなるとすぐに白は赤茶けた色に変身して無残です。
花々も、異常な暑さに適応しきれずに面食らっているみたいですね。
のわだちの雪解けのにじみの中にでも転がりたいくらいです。
轍の雪解け 体感してくださいね。 雀さんもどうぞおだいじに。