先日 梅まつりに行った。 そこで開催中の陶器市も楽しみに。
ここには紅梅、白梅、しだれ梅、野梅等約650本、 45品種もあるらしい。 馥郁たる香りに包まれた。 うす紅や白 ペールホワイト 青みがかった白など惹かれる。 それぞれに名札が附いている。
掲げた写真は 「月の桂」。 川端康成 「白金の弓矢」も、 とくに見事である。
桂の木を調べたことがあった。 新緑の頃 丸い若葉が涼やかだ。 枯葉はお醤油の匂いとあったけれど、まだ確かめられない。 花も見たことがない。
中国では、桂は月にあるといわれる想像上の木だそうである。
…月の 桂
カツラ科の落葉高木。高さ約30メートル。樹皮は灰色、 葉は卵心形。雌雄異株。春、葉に先立って紅色を帯びた細花を房状につける。 実は円柱形の袋果。 木は軽く軟らかで加工しやすく家具や彫刻などにむいているようだ。
かつら-おとこ -をとこ (桂男)
月に住むという中国古代の伝説上の男。 また、月を擬人化した異名。 かつらお… 辞書から 美男子 のことと分かった。 月の桂を忘れずにいよう。
右は 「豊後」。 まるで
梅の花夢に語らく
みやびたる花と我れ思ふ
酒に浮かべこそ
大伴旅人
の風情。
花びらをふるわせ小雨のなか凛と立ちつくす。 晴天下より 愁いをおびていて好もしい。
月影の美男子と ほろ酔いの美女に出会った。
全国大陶器市で織部の皿を求めた。 翌日、 同じものをデパートでみたら3倍の値が付いていた。 ウキ・ウキである。
よく覚えていらして感心しました。 字面だけを追って歌っていたうたも 文字にすると深く味わえます。 月の桂が またひとつ… ありがとうございます。
枯れる前の黄葉を嗅いでみます。
作詞 高野 辰之 作曲 岡野 貞一 編曲 山田 礼子
1.月の桂は手折るとも言葉の花はかざすとも
●●野の松の色変へぬ操あらずば何かせむ
2.●ヶ浦曲を漕ぐ船のおごらずうまず怠らず
おのが努めに励みつつ御国の民と世に立たむ
古めかしい歌でしょう?
学校では誇りをもって事あるたびに歌う機会をもたされたような思い出があります。
大学の校歌はうろ覚えなのに高校のはきちんと覚えている…若い脳だからでしょうか。
しかし、「月の桂」の意味は曖昧な記憶で、この度のラグタイムさんのお陰です。
近所に桂の並木があるので、枯葉を確かめてみようと思いました。またひとつ教えて頂き、感謝!
養生の酒色に出づ宵の春 碧梧桐
織部に囲まれお幸せですね。まして お身内の作品とあらば。 真っ赤な苺 お造り 生菓子など盛りつけたらと 想像しています。 最初はデパートと同じくらいの高値でしたが、明日で終わり、そのうえ雨降り。 ずいぶん勉強して下さったと思います。
私も織部が好きです。弟の窯の織部を愛用しています。
かなり濃いグリーンが冴えた大きい角皿は、何を盛り行けても引き立ちます。いづれ写真でお目にかけます。
白加賀が終わり、只今、豊後が八分咲きといった庭に毎日出ています。”ほろ酔いの美女”とはよくぞ申されました。多分、毎年思い出すことでしょう。
今宵の晩酌には、一輪、豊後を浮かべ、旅人を気取るとしましょう。