別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

切り取るもの

2013-10-13 | こころ模様

 友人の写真展を観るために、 金木犀が薫る街なかを、 別の友だちと会館まで歩いた。  どちらも長い付き合いだ。 子供が小学生のころからで、35年くらいたつのかな。 それぞれの人生にはいろいろあったが、つかず離れず続いている。 聡明なふたりから学ぶことばかりで、 いくつか年上の彼女たちを尊敬し、真似てもいる。 

 グループの写真展で、 彼女の作品のまえでは3人で長いこと話した。ご案内によると、 世界遺産のルアンパパンはラオスの素朴な雰囲気の美しい古都。
 ちょうど金木犀の花色のような明るいオレンジの僧衣を着て、 少年たちが真剣に勉強している、 青年の後ろ姿など、どれもあざやかな衣に魅かれた。 少年の細い手足や、サンダルのような履物、裸足の子もいる。 真摯なまなざしが印象的。 
 作品には、きっぱりとした作者の思いが感じられた。 何を写すか、撮影者の生き方、 姿勢まで写るのだと思った。 

 してみれば、 あいまい愚図な我が写真は…

 

 

コメント
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