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ドアの向こう

日々のメモ書き 

雷鳴

2008-08-21 | こころ模様

       
           遠雷やはづしてひかる耳かざり       夕爾

   雷が鳴ると 大騒ぎしたことを思い出す。 こう毎日続いては、 ラグビーがいたら大変だったね。 抱きつかれることもなくなったと、 家族で懐かしむ。
 
おどおどする犬の顔が、 必ず間近にあった。 息も荒く吊り目になって、 がったがた震え、 舌をだらんとさせて次から次に涎を垂らした。
  
  犬自身も 何とかしたいけど、 どうしようもないのよ、 くわばら、 桑原、 奥さん助けて…と言わんばかり。  もてあまし、 懇願するように、 払えども払えども近づく。 隙あらば膝に跳び乗るつもりだ。 

 雨戸を閉め しかたなく7キロの犬を抱える。  体温はひとより高い、 おまけに、 ぴったり身を寄せられて 暑くて堪らなかった。 爪を立て悲鳴をあげ齧り付かれる。 おかげでまったく仕事にならない。   夏になると ヤレヤレまた嫌な季節がはじまった と思っていた。 
    ラグビーが居なくなって身軽になった。 寂しい反面、 安堵している。 

  きのうの雷神も凄かった。 叩かれて、 まだ若いドングリが落ちていた。  

          蝶の羽のどつと流るゝ雷雨かな       茅舎

    洗い流し、 吹き飛ばされて、 瑞々しさと涼しさが残っている。 
  久しぶりに教室で 油絵を描いた。 先のことは解らないけど、 いい絵になりそうな予感がする。

  

コメント
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