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ドアの向こう

日々のメモ書き 

もうひとつの真実

2007-03-09 | アートな時間
現実の感覚 ルネ・マグリット


  シュルレアリスム展 謎をめぐる不思議な旅 は問いかける。

 「現実とはいったい何なのか。 私たちが普段接している日常は、本当の現実といえるのか。 現実と夢の境界は果たして存在するか」

  現実をめぐるこういった謎に正面から向き合った芸術運動が、シュルレアリスム(超現実主義)でした。 第1次世界大戦など西洋の近代社会の歪みが露呈し始めた20世紀初頭、パリに集まった若い芸術家によって立ちあげられたこの運動は、1920年代以降、世界各地に拡がり、文学、美術、写真、映画など、広範囲の文化・芸術に深い影響を及ぼしました。 (パンフレットより)

  「見えるもの、形あるものが現実のすべてではない、 見えるものの背景にあるもうひとつの真実に目を向ける」

  今月は自画像である。 それぞれ鏡のまえ。  自身のことは性格や姿かたち、 すべてを知りすぎていて描きにくい。 どんなに誇張しても相手が自分で責任は軽いが、 匙加減で若くなってもこれは詐欺。
  真に迫るかといえばそうはいかない。 現実は見たくない。  それに技量不足、 観たふりしながら見えてはいない。 客観的に見るほうがよほど楽だ。

 タイムリーな展覧だった。   

  
「美は痙攣的なものであろう。さもなければ存在しないであろう」 
 アンドレ・ブルトン

 心にのこることば。  美は心が痙攣しないと存在しない。 
  心が動く。  驚く、 ぞくぞくする、 わくわくする、心地よい、 釘付けになる。 おもしろい。 身震いする。 悲しい。 
  心を飢えさせてはいけない、 童心を持ちつづけ
常識を捨てるところから始まる。

  とても面白く、 シュールな世界は心を解き放した。 これから 力を抜いてキャンバスに向かう。
  自分の特質はなんだろう。 見えないところに本当がある… 隠していても描けば出てしまう。   自画像は 真実を打ち明けるのだろうか。  

  出品作家  ジャン・アルプ  ハンス・ベルメール  ヴィクトル・ブローネル  アンドレ・ブルトン  サルバドール・ダリ  ジョルジオ・デ・キリコ  ポール・デルヴォー  マルセル・デュシャン  マックス・エルンスト  レオノール・フィニ  パウル・クレー  マン・レイ  ジョアン・ミロ  パブロ・ピカソ  イヴ・タンギー  他     

コメント (5)
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