別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

大ガラス

2006-08-30 | アートな時間

 
  そこはホテルの18階  スタジアムが翅をひからせ
  シフォンのような雲のまえを  蚊になったヒコウキが移動する

      昼下がりの街…

   マルセル・デュシャン の「大ガラス」 に 押し寄せる家並み 
   
 料理の影も 食べるひとも  のみ込まれ
   
   あちらとこちらで  宙に舞う 昼餉 
      
     ダダとシュールの  かわった味がする  

 

 

 

 

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4 コメント

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ガラリと? (sora)
2006-08-31 10:18:32
あれ?

続けて読ませていただいていました。

するとこのページでガラリと変わりました。



そうですよね!

頑張って生きていかねばなりません。秋の感傷として、先ほどのページのこころをまだぶら下げている私です。
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裸にされた花嫁 (らぐ)
2006-08-31 11:53:30
 マルセル・デュシャン の「大ガラス」、正式の題名は「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」 面白いですね



 何もかも映し、溶かし込むガラスに 変なおんなが映っていました。 よく見ると蛙です。 このままではいけない!  中華は美味しかったのに。

 soraさんも おだいじに
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18階の眺望 (boa !)
2006-08-31 19:56:41
女郎花が雨ににじむ、ラグさんの思い出散歩道を、しみじみご一緒していました。



 今日はまたシュールな18階の大ガラスの中の展望レストランに連れてゆかれました。



これだから都会の人にはついてゆけない。何時の間にか置いてけぼりできょろきょろしています。



そうでなくても、大ガラスというのは落ち着けないのに18階ともなれば、不安に駆られてしまいます。

陰翳礼賛の障子越しの明るさが身の丈ですから。



食前酒をぐっと煽って、落ち着かなくては。何を食べたのか解らなくなりそうです。まさか、食事中床は一周回転しているという趣向ではないのでしょうね。



翅をたたんだスタジアムの蝶も小さく感じます。

軽井沢以来、すっかり詩人になった蛙さんも見えます。

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しみじみと (ラグ)
2006-09-01 11:17:05
 真っ白な障子に映るそよぎ、逆光がとどける陰をみつめるひととき。ああ、私は日本人だ、とつくづく思います。

 「陰翳の作用を離れては美はないと思う」谷崎潤一郎 陰翳礼賛

 全くその通りで、間接の光りが醸す魅力に、心が落ち着きます。

 boa!さんが謡うお姿が、墨絵のようなお座敷にしみじみと流れる。 絵に浮かびます。 憧れです。



 ここは地元のホテルで 外国からバスケットの見上げるような大型選手ばかりお泊まりでした。 そのせいか床は回転しませんでした。常は樹下暮らし、たまには明るいところに出てみました。

 詩人に? 直ぐかぶれる蛙です。

 
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