羊歯のかたわらでホトトギスが寂しげな花をつけている。 今日も一日、寒いくらい降った。
斯くの如く秋の時雨に濡れ申す 虚子
秋時雨ズボンも細く濡れ果てし 汀女
さながらの外出だった。 時雨とともに暮れる秋。 夜は楽しみにしていた番組を見る。
20世紀の名住宅物語
第1回「浮世絵の啓示~フランク・ロイド・ライト 落水荘~」
1937年竣工。 70年まえ、浮世絵を6000点以上も収集したフランク・ロイド・ライトもジャポニズムに魅せられた。 のちに帝国ホテルの設計もする。
「滝を眺めるのではなく、滝とともに暮らす」 滝の上にエドガー・J・カウフマン家の別荘を建てる。 奇抜な発想にびっくりだ。
明るいアプローチから、ほの暗い玄関を抜ける。 一階のリビングに入った途端、目の前が開け果てしなく広がる。 豊かなみどりや明るいひかりに、客は思わず息をのむ。
ことさら天井を低くしたのは、その圧迫感から 視線を外に向かわせることを意図した。 広々とした居間、 開放感のある窓、 その周りはぜんぶ森だ。
自然と住まいが渾然とするデザイン。 「自然はただ眺めるものではない。 自然とともに暮らすことだ」
こころよく響く。
渓谷の岩盤は、リビングの床のいちぶとしてあるがままに組み込まれ。 室内にちりばめた日本趣味もさり気なく。 もてなしの「ザブトン」 と呼ばれるクッション。 暖炉のそばに自在鈎を模したオブジェ、 塗りの大きなやかんが下がっている。 回転させると暖炉の真上にきた。 しかし、使ったのはたった一度だけ。 漆器がはげるから…
夫人の部屋には広重の「堀切の花菖蒲」が飾られていた。
また、ガラスしたの階段から つまり家の中から水辺に降りられる。 蛙庵には願ってもないことだ。

自然と一体になる住まい… 人間もまた自然の一部
浮世絵に習う夢の住まいを愉しんだ。 写真は TVから
斯くの如く秋の時雨に濡れ申す 虚子
秋時雨ズボンも細く濡れ果てし 汀女
さながらの外出だった。 時雨とともに暮れる秋。 夜は楽しみにしていた番組を見る。
20世紀の名住宅物語
第1回「浮世絵の啓示~フランク・ロイド・ライト 落水荘~」
1937年竣工。 70年まえ、浮世絵を6000点以上も収集したフランク・ロイド・ライトもジャポニズムに魅せられた。 のちに帝国ホテルの設計もする。
「滝を眺めるのではなく、滝とともに暮らす」 滝の上にエドガー・J・カウフマン家の別荘を建てる。 奇抜な発想にびっくりだ。
明るいアプローチから、ほの暗い玄関を抜ける。 一階のリビングに入った途端、目の前が開け果てしなく広がる。 豊かなみどりや明るいひかりに、客は思わず息をのむ。

ことさら天井を低くしたのは、その圧迫感から 視線を外に向かわせることを意図した。 広々とした居間、 開放感のある窓、 その周りはぜんぶ森だ。
自然と住まいが渾然とするデザイン。 「自然はただ眺めるものではない。 自然とともに暮らすことだ」
こころよく響く。
渓谷の岩盤は、リビングの床のいちぶとしてあるがままに組み込まれ。 室内にちりばめた日本趣味もさり気なく。 もてなしの「ザブトン」 と呼ばれるクッション。 暖炉のそばに自在鈎を模したオブジェ、 塗りの大きなやかんが下がっている。 回転させると暖炉の真上にきた。 しかし、使ったのはたった一度だけ。 漆器がはげるから…
夫人の部屋には広重の「堀切の花菖蒲」が飾られていた。
また、ガラスしたの階段から つまり家の中から水辺に降りられる。 蛙庵には願ってもないことだ。


自然と一体になる住まい… 人間もまた自然の一部
浮世絵に習う夢の住まいを愉しんだ。 写真は TVから