メタセコイアの衣更えがはじまっていた。 色づいたのや、葉が落ちてしまったのもある。 と言うよりは、アメリカシロヒトリにやられたのか。 道、ベンチ、幹、あらゆる所に蠢く虫。 ぱらぱら降ってくる始末だ。 身震いしながら通る。
雨戸を開けると、予期せぬ客が待っている。 桟のかげで蛹になったり、数匹かたまって隠れているのもある。 最初から掃き出したり落としたり大わらわだ。
されど、爽やかな晴れ。 ボランティアも3度目で、ガラス戸の特殊な鍵あけにも慣れてきた。 吹き抜ける風もきもち良く、来場者でにぎわいそうだ。
きょうもふたり。 ご一緒したのは、 まだ小さなお子さんがいらっしゃるという若い奥さん。 ご主人に預けてガイドに向かわれる、その向学心に感動する。 子育てに振り回されていた我が身を思うと、アクティブなこの方に拍手を贈った。
ノートに建築の方から申し送りがしてある。「朝来ましたら 窓台と柱をから拭きして下さい。10年後には すごく光って美しいものになります」 10年、20年後。 ハウスはどのように変わっていくのだろう。 楽しみである。
吟行のグループ20名ほど見かけ期待をした。これから何カ所も巡るそうで、そのうちの3名が見学。 どうぞ良い句ができますように!
・堀辰雄や立原道造にあこがれ続け堀さんと懇意にしている、ご本人は病につき代理で見学。 おだいじに。 パンフレットを差し上げた。
・記念館は何度も見ている、そちらでヒアシンスハウスを知った。 感無量!
・毎日ここを通っていたが、初めて気づいた。2年前に出来ましたとご説明する。
・休憩所?の質問あり。
見学者22名。 かち合うので応対に追われる。
メタセコイアの葉が水面を覆っている。 腐らないで底に堆積しているらしい、重機が入って採るのだろうか。 湖沼浄化試験、護岸工事の柵は当分はずれそうもない。
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2006年11月3日 (金・祝) 10:30~18:00
「ヒアシンス夢まつりⅡ」(竣工2周年記念事業) ヒアシンスハウス前庭、観覧無料
1 「和紙に描くおはなしワークショップ」
2 ごあいさつ 「ヒアシンスハウス竣工2周年―市民文化のシンボルとして」
北原立木 (ヒアシンスハウスの会代表)
3 「水引草は風に立つ-オカリナ演奏と立原の詩のひととき」
4 「すると庭が騙されて小さな薔薇の花をつける」 (立原道造「暦」より)
5 ダンス・パフォーマンス「夢を踊るⅡ」(仮称)
6 フィナーレ:「交流・懇親パーティー」 詳細はこちらへ
立原道造全集 全5卷 筑摩書房 A5変形判・上製・貼函入・平均680頁
2006年11月8日発売 第一巻
2007年3月22日発売 第二巻
以降、中三ヶ月あけて刊行