退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「独自の回路ゆえ孤独でしか居られなかった人とよく考えられたシナリオが素敵な韓国のドラマ」について

2021-08-01 02:58:20 | Weblog
くもり。今日も雷とスコール。

本切れで橋本治「そして、みんなバカになった」を再読。

こんな「天才」を知らない人々に怒りを。
活字から映像へと変わっていった「過去」を思い出させてくれて。

著者が「本気」を出したら無視されるのだから何とも。
こんなにあれこれ「説明してくれた」人はいないというのに。

平気でウソをついて生き延びる人が多い昨今。
「それはダメでしょう」という当たり前の「倫理」が失われた結果よ。

基本は「学習能力」だということに尽きる。
「失敗」したらそこから「学ぶこと」が出来るかどうか。

この「単純」がすでに困難になっているのが現在。
われわれはどこまで「愚か」になれるのだろう。

マル激を観る。

今回は5金で映画と韓国ドラマの話など。
「謝罪」より重要なのは「責任=いつでも答えることができること」の維持。

謝ったから「おしまい」ではない。
「何故間違えたのか」を何度でもチェックして今はこうしていると答えられること。

そういう姿勢以外に「信頼」を生み出すことはなく。
「何度謝ればいいのか」というのは「劣化」だと認識したいもの。

ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」を4回ほど観る。

パク・ソジュンのナルシストぶり以上にパク・ミニョンの秘書が魅力的。
ショットの展開と音楽がよく考えられている。

何より「物語」が実にスムーズに展開するのが素敵。
観客に「何それ?」と思わせるところがない。

「恋愛の基本」である「障害」を「ナルシストと実務家」にしたのが上手く。
「謎の提示」も無理矢理さがなく。

一方的に命令する副社長がやがて秘書に「好きにしていい」と言い。
彼に9年従ってきた彼女は「何も要求されないこと」に違和感を覚えて。

要はシナリオが十分に吟味されているということに尽きる。
「追えば逃げられるだけ」というある種の「法則」がここに。

副社長の兄の存在が今のところ「謎」とされ。
秘書がそれを調べようとする時点で彼女は彼に「恋をしている」。

おそらくはやがて彼女の兄についても明らかになるはず。
この「同調」も含めてよく出来たシナリオ(コメディ・リリーフは泥臭いが)。

「物語」が「観客のリテラシーの無さ」ゆえに単純になるわが国のそれとは違って。
本作でも「緩い」と思えるほどが実は「本物の物語の素敵さ」だったりするのだが。
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