退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「何とも美しい蝶たちと『鞍馬天狗』」について

2022-04-22 02:59:52 | Weblog
くもりのち雨。夜遅くに止む。

海野和男「図鑑 世界で最も美しい蝶は何か」を見て読む。

ミイロタテハ、モルフォチョウ、トリバアネアゲハ、キシタアゲハにカラスアゲハ。
「美しい」という他ない蝶たちの姿よ。

赤青黄橙黄緑などそれぞれの鮮烈。
メタリックもあれば落ち着いたものもあり。

どうやらそれらの色彩は「毒がもたらすもの」らしい。
その事実はなかなかに味わい深い趣き。

詳細は検索していただきたい。
「圧倒的な貧しさ」の中での「一服の清涼剤」を存分に。

マキノ雅弘・松田定次「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」(’38)を観る。

「アラカン」が見たくてついつい。
本作では瀬川路三郎の「隼の長七」が印象に残る。

婀娜な「暗闇のお兼」の原駒子、けなげな「お吉」の深水藤子の対照ぶりに加え。
「西郷吉之助」に志村喬、「沖田総司」に原健作、「秋元播磨守」に香川良介。

鞍馬天狗の子分「黒姫の吉兵衛」に団徳磨、「杉作」宗春太郎と「新吉」旗桃太郎が「可愛い」。
「近藤勇」の河部五郎あるいは「アラカンの付き人」嵐寿之助の姿も確認。

脚色に比佐芳武、キャメラにかの宮川一夫などスタッフも充実していて。
何より文字が「右から左に書かれる」時代のこと。

「嵐寛壽郎入社第一回作品」でもあり。
チャンバラがそれほど見られないのが残念ではあるけれど。

大曾根辰夫「鞍馬天狗 角兵衛獅子」(’51)を観直してみたくなった次第。
こちらは山田五十鈴、美空ひばり、月形龍之介、川田晴久、加藤嘉、三島雅夫、進藤英太郎など。

とりあえず「角兵衛獅子の歌」を載せておく。
ついでに「越後獅子の歌」も。
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