退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「倫理ふたつ」について

2017-09-01 02:09:47 | Weblog
晴れ。昼の残暑とはちがって夜はすっかり秋の気配。

昨日はまた寝てしまう。

というか途中で目は覚めたのだけれど気分が乗らず。
ちょいと飲み直して寝た次第。

アクセル・カーン「モラルのある人は、そんなことはしない」を読む。

自殺した父が遺した言葉は「お前は理性的かつ人間的であれ」。
その言葉の意味に悩みつつ臨床医としても辛い経験を重ね。

キリスト教から無神論へ。
あるいは共産党から社会党へ(著者はフランスの人)。

こうした「実存」が生み出した「科学と倫理」に関する考えとは。
うなずけるところもあればそうでないところも。

もっとも「科学の万能」に対する不信には大いに同感。
「何でもしたがる科学者」と「倫理のあり方」はあくまで別物。

とはいえ「科学の進歩」はわれわれに新たな「問題」を突きつける。
何とも厄介なことだけれどどこかで「判断」を下すよりなく。

ヨーロッパの国々はそれぞれの「見解」を示すので
ある種の「切磋琢磨」が行われるのは好ましいこと。

翻ってわが国を思えば忸怩たる思いは否めず。
そもそも「まともな議論」さえ成立しにくいのだからいやはや。

NHK「プロフェッショナルの流儀」で花屋の東信を採り上げた回を観る。

圧倒的な色彩とデザインに驚かされる。
花を「殺して生かす」という覚悟にふむふむ。

そのために出来ることはすべてやるのと同時に
さらに向上したいという姿勢が素敵。

敢えて「花の命を奪う」のだから人の心に何かを残さないようではダメという「倫理」よ。
この「まっとうさ」を若者たちには是非知っていただきたいところ。

「見る前に跳べ」という「実践」をしたからこその「現在」があり
「勇気」があれば「すばらしい世界」が開けることもある。

「安全牌」を握りしめているだけではどうにもならず。
さて、あなたならどうするという「問い」が胸元に来る内容。
コメント
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