退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「アメリカの暗部あるいは原爆の起こした『現実』を知る国の基本」について

2017-09-11 02:10:59 | Weblog
晴れ。久方ぶりに昼寝する。

町山智浩「最も危険なアメリカ映画」を読む。

観たことのある作品からそうでない作品まで。
基本は「差別の歴史」をあらためてという感じ。

あまり映画を観ていない向きには
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(’85)「フォレスト・ガンプ」(’94)が意外なはず。

個人的に懐かしいのは「國民の創生」(’15)「エルマー・ガントリー」(’60)
「群衆」(’41)「影なき狙撃者」(’62)「オール・ザ・キングズメン」(’49)など。

「アメリカの暗部」を知りたければいずれの作品も是非というところ。
ビリー・ワイルダー「地獄の英雄」(’51)が採り上げられてもよかったような。

ウォルト・ディズニーが案外「ヤバい人」だったことも覚えておこう。
要は「人と作品は別物でもあり同じでもある」という「複雑さ」について。

著者の判断の良し悪し以前に
「人の複雑さ」を知るためには絶好の教材だと言っておく。

このあたりを踏まえていると
「単純な決めつけ」がいかに「世界」を捉えていないかがわかる次第。

NNNドキュメント「なぜアメリカ人はヒロシマに? 高まる核の脅威の中で」を観る。

おそらくはオバマ前大統領の広島訪問も手伝って
今まで以上に多くのアメリカ人が広島に来るようになっている模様。

「原爆のもたらしたもの」を自分の目で確かめると
当然のことながら「核兵器廃絶」に賛成な人が増える。

高齢者より若い世代がより敏感に反応しているのにふむふむ。
戦後72年目にしてようやく伝わる「事実」よ。

これがアメリカだけでなくもっと広まって「世界の常識」になれば。
広島・長崎の人々が敢えて北朝鮮を訪問するというのも「アリ」ではないのか。

「わが国の歴史」を活かす手段をもっとあれこれ考えたいもの。
おそらくそれは一国の「勝敗」には関係なく「万人のため」になるから。

いずれにせよ「核爆弾による悲劇」を知っているのはわが国。
より多くの人々に事実を伝えることをさらにしていかなければならず。

もっともわが国が「核の平和利用」などということに邁進した事実も。
そして東北大震災で大切な「故郷」を失ったことも。

それらを「国のあり方の基本」にしなければどうにも。
「歴史に学ぶこと」の意味はそこにしかないだろう。
コメント
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