退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「充実した一日」について

2016-08-08 02:06:47 | Weblog
晴れ。猛暑が続く。

昨日はいつもの老舗バー。

マスターからCDを11枚借りてくる。
あれこれあるので盆休みにゆっくり聴くつもり。

11日から一週間あるのでどうにかなるはず。
まだ借りっぱなしのブルーレイもあるし。

内田樹編「日本の反知性主義」を読む。

それぞれに納得しやすい内容だと思われるものの
実際に「反知性主義」の人物が果たしてこれらを読むかどうかというと微妙。

マル激で宮台真司が「ウヨブタになるよりポケモンGOをやれ」というのに笑う。
もはや「手遅れ」という認識の方に「リアル」を感じる。

アンジェイ・ワイダ「世代」(’55)を観る。

貧しい青年がナチスへの抵抗運動に加わるものの
グループの指導者でありやがて恋人になった彼女を失うお話。

ソ連の占領下での強制移住や「カティンの森事件」があった後
独ソ戦の当初ドイツが勝ったためにその後はドイツの占領下に。

ナチス・ドイツ支配下のポーランドでは英仏の支援を受ける反ドイツ勢力と
ソ連の支援を受ける共産主義系パルチザンがいたようで主人公は後者に属する。

冒頭の長回しのゆっくり回りながら近づいていくキャメラにふむふむ。
らせん階段の映し方はお馴染みのパターン。

それにしても大国の支配に振り回される小国の哀しみをあらためて。
ロマン・ポランスキーが脇役で出演。

引き続きアンジェイ・ワイダ「地下水道」(’57)を観る。

「ワルシャワ蜂起」はソ連に呼びかけられ起きたものの結局支援を受けられず。
その最中ドイツ軍に追い詰められ地下水道を退却する中隊の壮絶な姿を描いた作品。

実に長くパンしていくキャメラがここでも印象的。
それぞれの人物に降りかかる「容赦ない運命」の厳しさよ。

「芸術家」のブラデク・シェイバルの顔が素敵。
「デイジー」テレサ・イジェフスカの「たくましさ」も同様。

「戦争の怖ろしさ」がズシンと腹にこたえる。
この「どうしようもなさ」は誰もが知っておくべきだろう。
コメント
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