もふもふランド♪

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    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

皆さんいろいろ考えるもんだ ~代用消耗品~

2020-06-13 09:41:15 | ぷ♂の日記
昨日今日、このストーブをレストアいたしておりました。
DSCN9492.jpg
旧チェコスロバキア軍用ストーブ Meva2140

このストーブは旧共産圏のチェコ共和国から届いたのですが、
同様に共産圏から届くストーブは往々にして独自のメンテというか修理というか、
ある種の加工ともいうべきものが施されております。
それらは特に消耗部品に顕著で、具体的にはウイックや各種パッキンなど。

思うに当時(冷戦時)東西の物資やその流通には明らかな差があり、
それらが豊潤な資本主義圏に比べると、共産圏では明らかにすべてが不足しておりました。
ですので、本来なら耐油ゴムで作るべきパッキン、グラファイトで作るべきガスケット、
そういうものが純正はもちろん素材自体が入手困難であったためか、
他の素材で代用し何とか機能を果たせるようにして使用した。
そういう跡が良くあちらから来るストーブには見受けられます。

今回のMevaもまさにそうでした。
最初気づいたのはスピンドル部分を分解したとき。
見慣れたカーボングラファイト(黒鉛)が入っておらず、中にはひも状のものが。
それは石綿ロープで、それをスピンドルにぐるぐると巻き付けて使用しておりました。
今回は不燃性の石綿でしたが、以前は可燃性の綿糸
またある場合は細くひも状にカットしたの時もありました。

そして次にフィラーパッキンを外そうとしたところ、
非常に固く硬化していたのでトーチで炙ったのですが燃える気配がなし。
そこでおかしいなとよく見てみると、
薄い鉛のシートを幾層にも重ねたうえで穴をあけ使用しておりました。
なるほどな…
この部分も以前コルクを打ち抜いたものを使用したのを見たことがあるので、
先ほどと併せて、
「なるほど、緊急時はそれらでも代用できるんだ…」
と勉強になったほど。

まあ、考えれば、耐油ゴムやグラファイトが一般的になる前には、
皮や綿糸を、短いスパンで交換するのを前提に使用していたのだから、
ある意味正しいチョイスとも言えますね。

そんなわけで、それらのある意味異物を取り除き、きれいに清掃して磨いてみました。

DSCN9506.jpg
今度はきちんとしたものを組み込もうね♪


そうそう、言い忘れてましたが、こいつはウイックも変でした。
明らかにロープのきれっぱしを、芯材も入れずに無造作に突っ込んであっただけ。
あれでも一応火は噴くでしょうが、何かの拍子に抜け落ちて火がつかなくなるぞ。

DSCN9551.jpg
だからウイックもきちんと新調

そうそう、以前もやはり共産圏のストーブをいじっていたら、
ガーゼの包帯をウイック代わりに利用しているのを見て、
これは非常に参考になりましたね♪

そんなこんなで、

DSCN9533.jpg
無事完成!

DSCN9580.jpg
燃焼の方も調子良し!


そんなわけで、今回も無事作業は完了!

でも、こういう風に予想外の処置がされていると、
麺くらいはするけれど、いろいろ面白いので、実は結構嬉しかったりするのです。

(=^^=)ゞ


あ、これ今回も放出予定ですので、ご検討の方は下記動画をご参考に♪

**動画**

旧チェコ軍用Meva2140テスト燃焼(Czechoslovak military stove Meva2140)
コメント
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