今回は、久々にコールマン502(1967年製)をいじりました。
太くて寸詰まりのタンクがかわいいやつ。
見た感じ状態は悪くなさそうですが、
フィラーキャップ付近で漏れ火を起こしたのか、
そこの塗料が溶け、キャップを固着させております。
取りあえずは分解。
幸い鉄製部品の状態は良かったので、磨くだけで輝きを取り戻しました。
①バーナー ②チャンバー ③バーナーボウル ④固定金具 ⑤ゴトク
分解は基本的にビスのみで固定されているので簡単ですが、
③を外す際は、①と②がねじ込み式になっているため、
まずそれを緩め、それらを取り除いたのちでてくる3本のビスを外します。
①を構成する、バーナープレート(薄平ら&波状リング)は炎の状態の決め手でもあるので、
うっすらとでもついている錆びは徹底的に落とします。
またその際、力を入れ過ぎ歪めたりしないようご注意。
(できれば順番も元のままになるように組みましょう。)
チャンバー(左中)は見た目がきれいでも漏れのチェックは確実に。
続いて真鍮製パーツたち。
①火力調整バルブ ②ジェネレター ③バルブ&ライジングチューブ
④スピンドル ⑤フィラーキャップ(内) ⑥フィラーキャップ(外)
ここの分解ポイントとしては、タンクと③の分離ですが、
この部分はかなりしっかりと接着剤で塗り固められておりますので、
力任せにせず、まず小型トーチなどで接着剤を焼き切り、
そののち③をバイスで固定し、タンク側をもって、一気に回すとスムーズに外れます。
②のジェネレター内部のバネ状の部品は、煤汚れがひどいと抜き取りにてこずります。
そういう場合は、はりがねを同様に螺旋にねじり、
回転させつつねじこんだのち慎重に引き抜くと楽です。
また⑤⑥はマイナスネジで固定されていますので、
一旦タンクに閉めこんだのちドライバーで回すと緩みやすくなります。
今回は概ね状態は良かったのですが、④周辺に樹脂状の固着跡が。
ダイアルは綺麗だから、何かをうっかり接触させてしまったのか?
そういうわけで、薬剤に漬けたのちブラシなどで磨きます。
うんいい感じ!
仮組みをし可動部がスムーズに動くことを確認♪
さすがにゴムパッキンは石化していたので、砕いて除去。
千枚通しなどで亀裂を入れたのち、マイナスの精密ドライバーなどで、慎重にこそぎ落とします。
この部分辺に力を入れると歪むので慌てずに、焦らずに。
なお、石化が緩い場合はトーチでで炙ると、
パッキンが膨れて勝手に出てくれるので、その方が楽です。
さて、前述の固着していたフィラー部ですが、内部がちと気になってました。
ですが、案外綺麗で、目立った錆びはフィラー口の内側が主。
こんな感じ。
ブラシで固着物を除去したのち、内側の錆をやすりで削り取ります。
そののち内部を洗浄し、錆び取剤と保護材でコーティング。
そして乾燥。
タンクの改装は、この様に傾斜をつけて、低い方にきれいな布きれを突っ込んでおくと、
早く綺麗に乾燥します。
ポンプ部は綺麗でしたが、カップにコシが無くなっていたので新品と交換。
カップ固定金具はねじ式ですが、
ロッド部にレンチをかける部分(矢印)があるのでそう苦労しません。
そんなわけで、すべての部品がきれいになったら組み上げです。
まずはバルブをタンクにねじ込むのですが、
その前にスピンドルにグラファイトシートを補充します。
組み上げ後もできますが、ほかの部品がごちゃごちゃしてめんどくさいです。
なお、事前にスピンドルに巻き付け巻き癖を付けておいたシートを、
いくつか作っておくと作業が楽です。
そののちバルブをタンクにねじ込み、チャンバーやボウルを固定していくわけですが、
この際バルブは正規の位置までねじ込まず、少し手前で止めて置くように。
つまりこのような感じ。
というのも、チャンバーなどの位置が固定されるので、
バルブはそれに位置合わせせなばならないから、
ゆるみが出ないように、閉めこんで位置を調整するようにするのです。
つまり、こういう感じ。
本来は接合部は接着剤で固めますが、
のちのメンテを考えて、私はいつもシールテープを巻いております。
その後、チャンバーにバーナー部をねじ込み固定。
この辺りは力任せに締めこまないで、ほどほどで。
また各ネジ部にグリスを塗っておくと後後楽ちん。
最後にジェネレターを取り付ければ一応完成。
組み付け前に、各部(ニップル、ジャムナット)をしっかり閉めこんでることを確認しましょう。
組みこんでからだと閉めこむことができません。
後はポンピングしてみて、漏れも詰りも内容ならばテスト燃焼!
まずは強火。
そしてとろ火。
この502はこの安定したとろ火が可能なので、
お米を焚いてご飯を作る我々大和民族には本当に重宝なのです!
今回の個体は予想以上に程度が良かったので、
燃焼がびっくりするくらいスムーズ!
この辺をぜひ動画でご覧ください。
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そういうわけで、
ヤッタ~!!完成だ!
これから大切に使ってもらえよ!ヽ(^∀^)ノ
太くて寸詰まりのタンクがかわいいやつ。
見た感じ状態は悪くなさそうですが、
フィラーキャップ付近で漏れ火を起こしたのか、
そこの塗料が溶け、キャップを固着させております。
取りあえずは分解。
幸い鉄製部品の状態は良かったので、磨くだけで輝きを取り戻しました。
①バーナー ②チャンバー ③バーナーボウル ④固定金具 ⑤ゴトク
分解は基本的にビスのみで固定されているので簡単ですが、
③を外す際は、①と②がねじ込み式になっているため、
まずそれを緩め、それらを取り除いたのちでてくる3本のビスを外します。
①を構成する、バーナープレート(薄平ら&波状リング)は炎の状態の決め手でもあるので、
うっすらとでもついている錆びは徹底的に落とします。
またその際、力を入れ過ぎ歪めたりしないようご注意。
(できれば順番も元のままになるように組みましょう。)
チャンバー(左中)は見た目がきれいでも漏れのチェックは確実に。
続いて真鍮製パーツたち。
①火力調整バルブ ②ジェネレター ③バルブ&ライジングチューブ
④スピンドル ⑤フィラーキャップ(内) ⑥フィラーキャップ(外)
ここの分解ポイントとしては、タンクと③の分離ですが、
この部分はかなりしっかりと接着剤で塗り固められておりますので、
力任せにせず、まず小型トーチなどで接着剤を焼き切り、
そののち③をバイスで固定し、タンク側をもって、一気に回すとスムーズに外れます。
②のジェネレター内部のバネ状の部品は、煤汚れがひどいと抜き取りにてこずります。
そういう場合は、はりがねを同様に螺旋にねじり、
回転させつつねじこんだのち慎重に引き抜くと楽です。
また⑤⑥はマイナスネジで固定されていますので、
一旦タンクに閉めこんだのちドライバーで回すと緩みやすくなります。
今回は概ね状態は良かったのですが、④周辺に樹脂状の固着跡が。
ダイアルは綺麗だから、何かをうっかり接触させてしまったのか?
そういうわけで、薬剤に漬けたのちブラシなどで磨きます。
うんいい感じ!
仮組みをし可動部がスムーズに動くことを確認♪
さすがにゴムパッキンは石化していたので、砕いて除去。
千枚通しなどで亀裂を入れたのち、マイナスの精密ドライバーなどで、慎重にこそぎ落とします。
この部分辺に力を入れると歪むので慌てずに、焦らずに。
なお、石化が緩い場合はトーチでで炙ると、
パッキンが膨れて勝手に出てくれるので、その方が楽です。
さて、前述の固着していたフィラー部ですが、内部がちと気になってました。
ですが、案外綺麗で、目立った錆びはフィラー口の内側が主。
こんな感じ。
ブラシで固着物を除去したのち、内側の錆をやすりで削り取ります。
そののち内部を洗浄し、錆び取剤と保護材でコーティング。
そして乾燥。
タンクの改装は、この様に傾斜をつけて、低い方にきれいな布きれを突っ込んでおくと、
早く綺麗に乾燥します。
ポンプ部は綺麗でしたが、カップにコシが無くなっていたので新品と交換。
カップ固定金具はねじ式ですが、
ロッド部にレンチをかける部分(矢印)があるのでそう苦労しません。
そんなわけで、すべての部品がきれいになったら組み上げです。
まずはバルブをタンクにねじ込むのですが、
その前にスピンドルにグラファイトシートを補充します。
組み上げ後もできますが、ほかの部品がごちゃごちゃしてめんどくさいです。
なお、事前にスピンドルに巻き付け巻き癖を付けておいたシートを、
いくつか作っておくと作業が楽です。
そののちバルブをタンクにねじ込み、チャンバーやボウルを固定していくわけですが、
この際バルブは正規の位置までねじ込まず、少し手前で止めて置くように。
つまりこのような感じ。
というのも、チャンバーなどの位置が固定されるので、
バルブはそれに位置合わせせなばならないから、
ゆるみが出ないように、閉めこんで位置を調整するようにするのです。
つまり、こういう感じ。
本来は接合部は接着剤で固めますが、
のちのメンテを考えて、私はいつもシールテープを巻いております。
その後、チャンバーにバーナー部をねじ込み固定。
この辺りは力任せに締めこまないで、ほどほどで。
また各ネジ部にグリスを塗っておくと後後楽ちん。
最後にジェネレターを取り付ければ一応完成。
組み付け前に、各部(ニップル、ジャムナット)をしっかり閉めこんでることを確認しましょう。
組みこんでからだと閉めこむことができません。
後はポンピングしてみて、漏れも詰りも内容ならばテスト燃焼!
まずは強火。
そしてとろ火。
この502はこの安定したとろ火が可能なので、
お米を焚いてご飯を作る我々大和民族には本当に重宝なのです!
今回の個体は予想以上に程度が良かったので、
燃焼がびっくりするくらいスムーズ!
この辺をぜひ動画でご覧ください。
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そういうわけで、
ヤッタ~!!完成だ!
これから大切に使ってもらえよ!ヽ(^∀^)ノ