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    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

カーバイトランプ ~CARBO MODEL~ 前編

2017-09-09 10:26:03 | ぷ♂の日記
今回は、いつもと趣向を変えてこういうもの。
s-l1600b.jpg
19世紀~20世紀初頭に使用されていた自転車用カーバイトランプ。

以前も少し述べましたが、カーバイトランプとは、
カーバイトと水の反応でガスを発生させ、それを燃やし灯りをとるランプ。
まだまだ電気による安定した灯りが手に入れられなかった当時は、
画期的で非常に重宝されたランプです。

そういうわけで、今回この古いランプで火を灯したいと、
そう思い立ち、軽く整備してみることにしたのです。

まずその作りを見てみると、
本体は大きく分けて、バーナー(ライト)、水タンク、カーバイトタンクの3つに分かれ、
それぞれの役割などはこの様な感じです。
カーバイト
タンクから落ちた水がカーバイトと反応しガスが発生、
そのガスは軽いため上へ昇り、バーナー口から噴出するのでそこに点火。

こんな感じでシンプルな作りですから、
各通路に詰りが無く、タンクなどに漏れ箇所が無ければまずOK!

では早速取り掛かりましょうか。

まずはこちらは水タンクの裏側。
IMG_8002.jpg
カーバイトのかすや煤汚れでコッテコテ!
これを丁寧に落としてからねじを緩め分解します。

で、仕切りを外すとこの様な感じ。
IMG_8003.jpg
シュロの皮のような植物繊維のフィルターがあります。
これは発生したガスに含まれる細かな汚れ(反応後にできる消石灰)
どを取り除くためのものでしょう。


で、フィルターを外すとこう。
IMG_8011_20170904145634af0.jpg
水・ガス、どちらの通路も詰りは無し!

試しにタンクに水を入れ、調整ネジをひねってみると、
きちんと段階的に、水が一滴づつタレてくるので、ねじの方も正常に作動している感じ。
(この水量でガスの発生量、つまり明るさを調整します。)

で、こちらがガスの噴出口。
IMG_8010.jpg
一つ穴、二つ穴といろいろなタイプがありますが、
これはなんと、6つ穴!

狭い空間で多めのガスを燃やすための工夫でしょうね。

で全部ばらすとこういう感じです。(レンズ部は除く)
IMG_8007v.jpg
水チューブは、タンクの水をカーバイトタンクの底面に確実に導くとともに、
発生したガスが水タンクへ流入することを防ぎます。
カーバイト押さえは、横のスプリングをセットし、
常にタンク内のカーバイトを上から押さえ込むためのものですが、
これは自転車や自動車用のもの独特のもので、
これが無いと中でカーバイトが暴れて結構ワヤワヤになりそうです。
(ちなみに、それぞれに名称を書いてありますが、
便宜上私がそう呼んでいるだけで、正式名称ではありません。)

さて、こうしてみたところ、水チューブは歪みがひどく、押さえのスプリングは折れていて、
パッキンは劣化して役立たず、フィルターは汚れで一杯!

ということは…

それら以外は問題なしってことやんね?

ヽ(^∀^)ノ 次回へ続く。


コメント
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