Fish
イギリスを旅行したことのある人は「フィッシュ」と聞くと「チップス」を思い出されるのではないだろうか。フィッシュアンドチップスは「うまいものなし」と評されるイギリス料理の代表である。19世紀に登場したそうで、小麦粉、卵、水でこねた衣を白身魚(タラやカレイ)につけて揚げたものとフライドポテト(チップス)の組み合わせの一皿だ。
初めて食したのは、ピーターラビットの故郷ウインダミア地方で泊まったホテルでの夕食。結構な大きさのフライは、確かに今ひとつぱっとしなかった。それでもイングリッシュブレクファスト、スコーンにミルクティー、ジャケットポテト(大きなベイクドポテトの上にチーズなどをトッピングする)、かつての統治の名残を感じさせるインド料理・・・出会ったものは、ほんの一部であろうが満足度は意外に高いという印象を持ったのである。
そして10年後の再訪の折、ロンドン郊外・ウインザーで期せずして最高のフィッシュアンドチップスを食べる機会に恵まれた。小さな屋台、発泡スチロールの容器・・・期待もなく運んだ一口にびっくり。衣がカリッとして食感良く、白身魚の淡泊な味を引き出している。薄味も何のその、備え付けの塩胡椒やビネガーを適当にふりかければよし。熱々にかぶりつくとジューシーで、以前は食べきれなかった大きなフライもポテトと共に軽くペロリ。そして闇に沈んでいくウインザー城の優雅な姿が屋台のテーブルを特等席に仕立ててくれた。こういう思いがけぬ体験が旅を大いに盛り上げてくれるのである。そして伝統あるイギリス。食も決して侮れないと思った。
ところで、よく似た魚フライがギリシャの食卓にもある。先日の「ポルトガル・魚」で記事にした干し塩タラを一晩水につけて十分に塩抜きしたあと、一口大に切って衣(フリッター風、パン粉など)で揚げたもの。大きさは小さめだが、すぐにウインザーのフイッシュを懐かしく思い出した。すり下ろしニンニクをマッシュポテト(あるいは湿らせたパン粉)に混ぜ、酢とオリーブオイルでゆるめた「ニンニクソース」をかけて食べるのがギリシャ流となっている。(さ)
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これがイギリスの味か!と感激染ました。
ジブラルタル・・海峡の街。
モロッコを目の前にイギリスの味も素敵
記事を読んでて、ロンドンで私もさらささんと同じこと思いましたよ。
イギリス料理はおいしくないと聞いて行ったのですが、なかなかいけるじゃないか!と。
記事中にあるメニューはどれも大好きです。
今度、ロンドンに行くことがあったら、ぜひウインザー城のフィッシュ&チップスを試してみたいですね♪
旅行中に「どうして皆、美味しくないっていうのかしら・・」と独り言を言いながら、あれこれ食べまくっていました(笑)
中でも紅茶とスコーンは大好きです。
Beijinglotusさんが同じように感じていてくれて
とても嬉しく思いました!
私もまたロンドンに入ったらフィッシュを食べにウインザーまで行ってしまいそうです。
ついつい、引き込まれてしまいますね。
イギリスの食べ物のこと。。
少し、分かりました。
ありがとうございました。
人気です。
世界にはその土地ならではの美味しいものが
沢山ありますから。
食べることも旅の楽しみの一つですよね。
私のフィッシュ&チップス初体験は、本場イギリスですが、私はフィッシュばかり食べてしまい、後でぼそぼそとポテトを食べることもしばしば…。
店によってはガーキンも付けてくれましたが、これも食欲を誘ってくれるんですよね。
また食べたくなりました♪
ギリシャのは食べたことがないですが、こちらもトライしてみたいです。
フィッシュアンドチップス、私も書いていて
食べたくなりました。懐かしいです。
ギリシャのも美味しいですよ。ただ、家庭で作るときは塩出しの加減が難しかったです。
あとでそちらのブログへも伺いますね!