ثلج (サルジュ)
エジプト人の多くは雪を実際に見たことがない。触ったこともない。暑い国に住む彼らにとって、雪はあこがれである。
そんなエジプトでも近年雪を見ることがある。異常気象で、アレキサンドリアや、カイロにも「一瞬」降ることがあるそうで、見た人たちは大騒ぎである。最高にハッピーだ。実際には大問題であるが、雪を見て触ったことを得意になって話している彼らを見ると、こんなに喜んでいるからまあいいかと思ってしまう。
灼熱の砂漠の中で、エスキモー村に出くわしたことがあった。白砂漠と呼ばれる、石灰岩層の露出したリビア砂漠のある地域は、「万年雪」が地平線の向こうまで続いている。半円形の真っ白い石灰岩層がいくつもあるところを見た時は、ペンギンがいてもおかしくないと錯覚した。
砂漠の朝は寒い。白い石灰岩の上は氷のように冷たい。そこで聞こえるのはトドではなくフェネックの鳴き声。走っているのはソリではなく四駆。
エジプト人の子どもたちに「雪景色は白砂漠みたいな感じ」と言ったら、「白砂漠って何?」と返事が返ってきた。
さてさて、この国にはショートケーキもないし、レアチーズケーキもない。綿菓子はあるけど、雪は綿菓子みたいと言ってみようか。
雪はجليد (ジャリード)ともいう。アラブ=暑いは間違いである。イランなどでは珍しくない。そのため、雪の表現がいくつもある。氷の意味でもある。
雪を知らない彼らは「一度でいいから、雪の上で寝てみたい」と言う。彼らのイメージする雪は、綿菓子のイメージだろうか?[a]
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ジャリードも共感!
白砂漠は絵になるのですが、黒砂漠は…
何かの機会にお出ししましょう。インシャッラー
テストがんばってくださいね。
私は里帰りしえいる先生の帰国が恐ろしいです。
で、アラビア語の「サルジュ」は氷も表すんですね。響き的には「ジャリード」の方が、氷っぽい気がします。(←ジャリジャリした感じ。)思わず辞書を引いてしまいました。「雪」を表す言葉がたくさんある反面、雪と氷が同じ単語というところが、アラビア語らしいなあと思った次第です。で、動詞のサッラジャは、「冷凍する」の意味なんですね~。フムフム。
・・・と、テストが近いもので、話題がついそっちに行ってしまいました。
レバノンも異常気象でしょうか?
白砂漠はほんと「うわーっ」って、感じです。
レバノンも今年は雪が少ないらしく、湾岸からのスキー客がないそうです。夏の避暑シーズンはイスラエルの侵攻で冬は雪不足で観光業界は痛手のようです
エジプトの白砂漠すごいですよね☆
一面の白い色って雪じゃなくても「うわーっ」て感じになりますよね