قهوة (カフア)
ヨルダンではコーヒーを「アフア」や「ガフア」と言うので、エジプトと同じ発音である。
カイロ辺りでは「アフア」、ルクソールの方へ行くと「ガフア」と言う。
ヨルダンで、ロレンスの足跡を訪ねる旅をしていた時のこと。
通りすがりに、べトウィンのマジュリス(居間)に寄った。
遺跡に近いので、なんとなくお茶屋で、なんとなくみやげ物屋なのだが、売り込むそぶりはまったくなく、脇息に寄りかかってタバコをくゆらせるおじさんと息子が、ボソッと「こんにちは」と言っただけであった。
テントは屋根と風よけに2方向被っているだけで、あとは何もない。くつろぐおじさんの向かいによっこらしょと腰を下ろして、コーヒーを一杯所望したかったが、崖を見ると登らずにはいられないという悪癖をもっているため、のんびりしている暇がなかったのが残念である。
写真だけは撮ってきたのだが、よくよく見ると、ここで一杯やらなかったことが本当に悔やまれる。
手前の大きなお玉のようなもので、コーヒー豆を煎り、右隣の真鍮のスパイスつぶしで、炒った豆とカルダモンをつぶしてコーヒーを入れたに違いないのだ。
崖を上って登っている場合ではなかった!
左の水につかっているコーヒー茶碗で、ちびちびと飲むコーヒー…しばらくすればナツメヤシなんかも出てきて…
深呼吸すると、浅く炒ったお茶のようなコーヒーの香りがどこからともなくしてきた。[a]
アラビア半島へ行けば、こればかりですよ。
日本でも飲みたいものです。タヌ子さん一緒だったら、ぜんぜん先に進まないかもしれません!そう言う旅も大好きです。
煎りたて、挽きたてのコーヒーなんて最高の贅沢。
私も高所を見ると、よじ登りたい症候群にかかってますが(笑)、ここでコーヒーの誘惑には勝てなかったと思います。
本当に悔やまれますね~。
写真からでも、なんだか懐かしいような良き香りが漂ってくるようです^^