ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

川紀行

2012年08月19日 | 生き物 自然

 

いつもの川ではなく、あまり行ったことのない川を観察するために自転車(川に転落した例のママチャリ)ででかけた。諏訪湖に流れ込む川はいくつもあるが、改修工事でコンクリート護岸になったものが多く、どれもあまり自然度は高くない。最初の川は何回も来ているので、大体何がいるかは分かっている。ここにメガネサナエがいるのは確認済みだ(いつも行く近くの川の次くらいに多い)。このメガネサナエ、ここらでは普通に(と言っても特定の川)見られるのだが、全国的には、この諏訪湖周辺と琵琶湖ぐらいにしか見られない、環境省の準絶滅危惧種なのだ。実は貴重な種である。不思議なことに、ここにいても、そこから数十メートルしか離れていない川では全く見られないという風に、どんな川にもいるというものではない。水がきれいなところというわけでもなく、自然度が高いということでもなく、今一つ好む環境は分からない。この写真は飛び立つ直前で、翅を震わせている。

次に向かった川は、完全に初めてのところ。コンクリート護岸で川幅はあるが、実際に流れているのは端にある小川という殆んどが河原という変な構造だったが、これは大雨のときに土石流が溢れないようにしているためと思われる。その河原にはハグロトンボが群れていた。これだけの数を見るのは久しぶりであった。昔はどの川にもうんざりするほどいたのだが、最近は本当少なくなっている。これはメスだと思うが、もうハグロトンボの季節は終盤、大分老成している。そうなると翅脈が浮き出てきてそれはそれで結構美しい。

同じ河原にはミヤマアカネ(♂)もいた。赤とんぼの仲間だ。このトンボはハグロトンボ以上に少なくなったもので(全国規模で)、ここらでも滅多に見られなくなった。これは一頭だけだったが、他にも数がいたら産地発見ということになるのだが。写真は「翅脈on葉脈」である。

 

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