ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

真夏の私設公設ビオトープ

2012年08月08日 | 生き物 自然

 

雨降り後は、それ以前より暑さレベルが一段階下がったようで、まるで盆過ぎのような感じである。朝など涼しいくらいだ。

久しぶりにビオトープの話。羽化するものは羽化して、新たなヤゴも孵化していないので、今が一番観察し甲斐のない時期かもしれない。今のところ新たな生命は、生き残った二匹のヒメダカ(丁度♂♀だった)から生まれた十数匹のヒメダカだけである。彼らはこのままの状態にしておくつもりだから、どんどん成長し直ぐに親の大きさになるであろう。新たにヤンマ系のヤゴが誕生したら、良い餌になるし、そうでななくても自然淘汰にまかせるつもりだ。そうだ、一つだけ作業があった。矢鱈と増えるアオミドロの除去作業だ。取っても取ってもすぐ増えて、完全にいたちごっこであるが、全面アオミドロだと、トンボも水面という認識ができ辛くなるのでこまめにこの作業は繰り返さなくてはならない。トンボの産卵が終る、9月中頃までか。

そう言えばこの前、初めて公設のビオトープと名付けられている池を見てきた。葦に囲まれ良い雰囲気で、水も処理場から流れてくる農薬無しのものだからと期待したのだが、そこはウシガエルとアメリカザリガニの楽園だった(そもそもアメリカザリガニはウシガエルの餌として導入された訳だから、形としてはウシガエルの養殖場だ)。果たして外来種の楽園をビオトープと名付けていいものだろうか。多様性からは程遠い状態だ。非常にがっかりである。本気でやるなら、まずそれらを徹底排除しなくては。これじゃあ水生昆虫などは生きられない。ベンチだけは用意されていたが、とても人が来るようには思えない。

というわけで、夏の真っ盛りの、静かな私設公設ビオトープの話でした。

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