昨日はNHKで市川亀次郎(現猿之助)の襲名までのドキュメンタリーと、引き続きBSNHKのアジア海道2000キロ不思議の島々をゆく....(タイトルが長過ぎる!)を見た。合わせて3時間のドキュメンタリー鑑賞だ。と言ってもどちらも肩の凝らない内容なので、気楽に見られる。猿之助の方は、ある筋から舞台裏を聞いているので違った楽しみ方も出来た。一方海道...は、ナビゲーターが鶴田真由という女優で、この手のものでいつも思う使う必要ないだろうという印象を持ちつつも、インドネシアの島々の暮らしぶりについつい興味を引かれ見てしまった。
こういうドキュメンタリーでタレントを使う場合、例えば今回、一般視聴者は素敵な女優さん(という位置づけであろう)が文明化が後れた場所で振舞う姿、発する言葉に何を期待するのだろうかと根本的な疑問を感じるのだが、そんなことはどうでもいいのだろうとはうすうす感じている。兎に角、有名人が案内役というのが重要なのだろう。スタッフが全て手配しているのに、あたかも自分が苦労しているように見える演出とか、そんなことも問題ではない。期待するのは、現代の日本では考えられない異文化(今回の場合は原初的な風習など)に触れて、一般人と同じような反応をすることなのだろう。流石に今回は、キヤーと言うだけの反応はなかった。鶴田真由には知的な大人の女性というイメージで振舞うというのが望まれているのだと思うし、本人もそのことは自覚しているだろう。こちらとしては、世の中のそういったイメージが本物か?という見方をしてしまうのだが、今回見た限りでは、特別知的にも感じなかったが特別ひどいとも思わなかった。無難というのがピッタリ、そつなくと言ったほうが良いか。
で、今回の映像を見て特に面白いと思ったのは、離島に暮らしている人々の多くが、サッカーのユニフォームを着ていることだった。そして、ACミランとかチェルシー(samsung)とか、ヨーロッパサッカーの人気ぶりはこんなところにまで及んでいるのかとか、サムスンは日本人が思ってる以上に世界に浸透しているのだろうと想像もできるわけである。