小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

9月定例会:8日目

2005年09月20日 | 議会活動報告
定例会9日目の今日は、厚生文教常任委員会2日目です。
本日は、所管事務調査として、まず午前中に介護保険改正の概要についてレクチャーを受けました。午後は内浦地区の学校統廃合問題について、教育委員会から現状の説明を受けるとともに、議論を行いました。

学校統廃合問題といった重要な議論していると、つい自分の考え方を主張することに熱中して我を忘れてしまいます。他人の意見を聞くということを忘れ、ただ自分の意見だけを主張しようとしている自分に、家に帰ってから気付きます。
気をつけなければと思います。

来月から、厚生文教常任委員会の取組みとして、内浦地区のみなさんから、学校統廃合問題に関する意見を聞く会を開催することに決定しました。できるだけ多くの方の意見を聞いてみたいと考えています。

城山荘の再生

2005年09月19日 | 私の考え
高浜町営国民宿舎「城山荘」が再生に向けて動き出しています。
城山荘の経営は、最近では原子力発電所警備の警察官の宿泊利用という神風によって、何とか経営が成り立っていますが、実態は完全な赤字体質です。

このため、城山荘検討委員会を立ち上げ、この委員会に議会から高志会の粟野議員と的場議員が参加し様々な意見提起をされました。特に粟野議員の肝いりで、城山荘の支配人に外部から人材を登用することについて最終報告書に盛られた結果、以前は町の職員が支配人を勤めておられましたが現在では外部から専門家が支配人に就任されています。
この報告書を答申した段階では町の抵抗もありましたが、結果的には検討委員会の提言通り外部の支配人を招聘することになりました。

現在、城山荘ではこの支配人を中心に、城山荘の再生に向けた取組みを実施されており、次第に成果を出しています。城山荘の再生に心から期待しております。

和田保育所運動会

2005年09月18日 | その他
四女が出場する和田保育所運動会に参加。9月中旬としては非常に暑い中を、後片付けも手伝いましたので家に帰った時には完全にグロッキーでした。
長女が保育所に入所したのが平成7年で、今日の四女の運動会参加で保育所の運動会は卒業です。少し寂しい気もしますが、まだ小学校の運動会が来年から6年間分残っています。最後の小学校の運動会に参加する時、私は52歳ということになります。

【中秋の名月】
今日は中秋の名月です。ススキと焼酎を準備して、自宅のウッドデッキで月見をしました。子どもたちはすぐに飽きて家に入りましたが、とても涼しいので、焼酎をチビチビ飲みながらひとりで中秋の名月を楽しみました。

民主党新代表

2005年09月17日 | 私の考え
【民主党新代表】
民主党の新代表に前原誠司氏が選出されました。まだ43歳の若き代表が選ばれたことになります。党の再生に力を発揮して欲しいと願っています。
ところで、民主党が大敗を喫した総選挙ですが、投票結果を詳しく見てみると意外なことが分かります。
小選挙区で大勝した自民党ですが、それでも得票率は47・8%で、前回の43・9%から3.9ポイント増加しただけです。惨敗した民主党でも36・4%の得票率がありました。この差で、小選挙区での獲得議席数が自民党219議席に対し民主党が52議席という結果になったのです。比例での獲得票数は、自民党2589万票、民主党2104万票です。
また高浜町では、もちろん民主党は自民党に及びませんが、前回の結果と比べると選挙区、比例区とも民主党が得票率で躍進しています。
あまり悲観することはないのです。

【保育所運動会準備】
午後、和田保育所運動会の準備を手伝いました。我家も保育所の運動会に参加するのは今年で最後になります。11年連続で保育所の運動会に参加することになります。保護者が若い人達ばかりで場違いな感じでしたが今年でようやく引退できます。

9月定例会:7日目

2005年09月16日 | 議会活動報告
【厚生文教常任委員会】
厚生文教常任委員会に出席しました。
今定例会で委員会に付託された案件は、平成16年度の特別会計(国民健康保険、国民健康保険診療所、老人保健、介護保険)の4会計の決算審査です。
国民健康保険特別会計が賛成多数、他は全て全員賛成で認定されました。私は全議案に妥当と判断し賛成しました。

以下、審査で気付いたことを紹介します。

・国保診療所の診療収入は和田診療所の開所に伴い約1,269万円となり、対前年比417%と大幅な伸びとなりました。それでも、2,391万円を国保会計を経由して一般会計から繰り入れ(要するに赤字補填)しています。平成17年度は1,780万円の繰り入れを想定しています。

・老人保健特別会計の医療給付費は12億4249万円となります。老人保健の対象者(72~3歳以上)が1880人ですから、一人当たり約66万円となります。非常に多いように感じますが、県内では真ん中あたりだそうです。

決算審査終了後、内浦小中学校の耐震リフレッシュ工事の進捗状況と内浦公民館建設予定地造成工事を現地視察しました。

【一般質問で感じたこと】
先日の一般質問で、他の議員の質問に対する町長の答弁で気付いたことがあります。私は他の議員の一般質問の際には、もし自分が町長ならばどう答弁するかなと考えながら聞いていますが、先日の一般質問でのやりとりで、町長のある質問に対する答弁内容は、私の考え方と全く違うものでした。
テレビ放送でもう一度、答弁内容を確認してみたいと思います。


9月定例会:6日目

2005年09月15日 | 議会活動報告
本日の議会日程は、総務産業常任委員会です。委員会に付託された平成16年度特別会計の決算審査が行われました。
私は、厚生文教常任委員会に所属しておりますので、本日の委員会は午後からオブザーバーとして出席し審議を傍聴しました。
終了後、水道課長に下水道事業の補助金と今後の見通しについて少しレクチャーを受けました。

9月定例会:5日目

2005年09月14日 | 一般質問
本日は一般質問です。8名が登壇し、私は5番目に質問いたしました。

【一般質問での理事者答弁のポイント】
質問1:学校施設と保育所施設のアスベスト問題
・学校施設は全く使用されておらず安全。学校教材もアスベスト製品の使用を禁止。
・和田保育所は吹きつけアスベストはない。高浜、青郷、内浦保育所については(念のため)サンプルを分析機関で検査中。10月上旬に結果が判明。

質問2:次世代育成支援行動計画の取組み状況
・子育て支援センターをできるだけ早期に設置できるよう努力する。
・一時保育事業について来年度から1箇所で実施を計画。
・延長保育についてはニーズに応えるため今後の検討課題と認識。
・小児医療については体制が充足していると認識。
・町内小公園については整備する考えはない。
・児童虐待防止ネットワークを昨年設立。今年4月以降でも5件の虐待等の通告に対応。ネットワーク設立により児童相談所からも高い評価を得ている。

質問3:団体間で比較可能な財政情報の開示について
・来年度決算から分かりやすい広報に見直し。
・バランスシート作成公表に向けて鋭意取組み中。

質問と答弁を全文掲載します。(再質問と再答弁はまだ記載されていません。非常に長文で申し訳ありません。)

1.学校施設等におけるアスベスト問題に対する対応について

【質問(小幡)】
アスベスト被害が大きな社会問題となる中、国や県、各市町村では、様々な対策を講じられている様子が、マスコミ報道やネットの情報で知る事が出来ます。
国では、7月29日にアスベスト問題に関する関係閣僚による会合を開催し、各省庁に具体的な対応策を確認しておりますし、県では、福井県アスベストによる健康被害の防止に関する条例(仮称)の制定をいち早く打ち出しました。
各市町村でも必要な対策工事等を始めつつある様子が新聞等に報道されています。
そうした中、文部科学省では7月15日付けで「学校施設等におけるアスベスト使用に関する実態調査の実施について」と題した文部科学大臣の談話を発表しました。
今回は、この大臣談話に基づいて、学校施設等におけるアスベスト問題の高浜町での対応について質問いたします。

①この大臣談話によると、学校施設におけるアスベストの使用が社会問題となった昭和62年当時、毒性が特に強いとされた3種類の商品の吹き付けアスベストについて、全国の学校施設での使用状況の実態調査を行ったとあります。高浜町でも同様に調査を実施されたと思いますが、当時の調査結果はどのような内容であったのかを質問いたします。

②今、申し上げたアスベスト使用の実態調査結果を踏まえて、当時の文部省は、学校施設に使用されたアスベスト除去のための補助制度を設け、市町村等の学校設置者からの申請に基づき、アスベスト除去のための対策工事等を支援してきたとありますが、高浜町ではこの補助制度を使い、学校施設のアスベスト除去対策工事を実施した実績があるのか、また、あるとすれば、その実施内容について質問いたします。

③文部科学省では、今回のアスベスト被害が社会問題化していることに鑑み、子どもたちの安全対策に万全を期すために、改めて学校施設等におけるアスベスト使用状況等の全国実態調査を実施することとしており、既に県の教育委員会を通じて各市町村にも指示が下りていると思いますが、高浜町での実態調査の取り組み状況と調査結果はどうなのかを質問いたします。

④保育所のアスベスト問題に対する対応についても質問いたします。保育所について、今申し上げたことについて、学校施設と同様に、これまでとってこられた対応と、その調査結果、今後の対応方針などについて質問いたします。

【答弁(理事者)】
①、②昭和62年に実施されたアスベスト使用状況実態調査においては、当町の学校施設での吹き付けアスベストの使用はありませんでした。したがって、調査以降のアスベスト対策工事は実施しておりません。

③今回のアスベスト問題では、7月25日付けで、県教委より、学校、社会教育施設に対し事前調査する旨の通達があり、その後、文科省より、前回は調査対象外であったアスベスト含有建材を含めた使用実態調査を実施する旨の通達がありました。
これを受けて、確認調査の結果、吹き付けアスベストの使用は確認されませんでした。
しかし、製品によってはアスベストを含むといわれている岩綿(ロックウール)の使用が一部の学校や社会教育施設の機械室など5箇所で確認されたため、専門業者にサンプルを提出し分析を依頼しましたところ、問題となるアスベストは検出されませんでしたので、ご報告とさせていただきます。

④保育所のアスベスト問題に対する対応についてお答えいたします。
吹付けアスベストの確認調査を実施いたしましたところ、和田保育所については使用しておりませんが、高浜、青郷、内浦保育所については、現在県内の分析機関にサンプルの検査を依頼しているところであります。尚、検査結果については10月上旬ごろになると聞いております。

2.高浜町次世代育成支援行動計画「たかはまKIDSプラン」の取り組み状況について

【質問(小幡)】
少子化の進展は我が国の将来に非常に深刻な影を落としております。過日の厚生労働省の統計によると、2005年上半期には、日本の人口が約3万人減少したことが明らかになりました。
新聞報道によると、今後、人口減少社会となっても、実は都市圏の人口は逆に増加し、その分、非都市圏では、今後25年間で約26%もの人口が減少するとありました。私たち地方に暮らす者にとって、非常に気にかかる未来予測です。
出生数を増加させるための子育て支援は、今や国、地方を挙げて取り組まなければならない課題です。そこで、こうした実態を踏まえて、高浜町では、平成15年7月に議員立法で成立した次世代育成支援推進法に基づく、今後10年間の高浜町の子育て支援の行動計画を定めた、高浜町次世代育成支援行動計画「たかはまKIDSプラン」を本年3月に策定しました。
私は議員になってこの2年半、子育て支援策の充実を、議会活動の重要な柱のひとつに掲げて、議会質問等でいくつかのことを提言してまいりました。そうした取組みの成果かどうかは分かりませんが、策定された行動計画の中に示された施策には、私が提言したこともいくつか盛り込まれています。
とにかく、今後10年間の高浜町の子育て支援策を行動計画としてまとめたことはきわめて意義深いことであると考えております。
しかしながら、言うまでもありませんが、行動計画を策定しただけでは意味がありません。これに盛り込んだ施策をひとつひとつ実行に移し、そしてそれが出生率の増加に繋がってこそ、初めてこの行動計画が生きてくるのであります。

さて、このKIDSプランは「安心して子どもを生むための環境づくりの実現」ということを基本目標に掲げ、大きく分けて3つの施策目標を掲げ、6つの施策の方向性に沿った、21項目の重点施策について今後の取組み内容を定めています。
これら全てについて、ひとつひとつ取り組み状況を確認したところではありますが、時間の都合もありますので、これらの重点施策のうちから、私が過去に行った一般質問の内容などを踏まえ、特に関心の高い、幾つかの重点施策の取組み状況について質問いたします。

①子育て拠点施設の設置、即ち、地域子育て支援センターの設置について質問いたします。
子育て支援センターについては、私も平成16年6月議会の一般質問でも提言し、その際の回答では次世代育成支援行動計画策定の中で考えるというものでした。そして行動計画には、「行政や民間団体の子育て支援サービスを一元的に把握し、情報提供やサービスの利用支援、子育てに関する様々な相談支援を行う子育て支援の総合的な施設の設置に努める」との表現で盛り込まれました。ニーズの高い項目でもあり、県の行動計画でも県内設置数の大幅な増加を目指しています。早急な取り組みが求められますが、現在の取り組み状況と今後の計画について質問いたします。

②保育サービスの充実について質問いたします。まず、保育所への柔軟な受け入れについて、例えば、年度途中に高浜町へ転入してきた方が、直ぐに保育サービスを受けることが出来るように、入所需要に応じた定員を見直したり、0歳児保育などの保育ニーズに対応した施設整備などについて、現状の取り組みと今後方針について質問いたします。
併せて、通常の保育時間の前後30分の延長保育や、保護者の急な疾病や、心理的・肉体的な面で保育が困難な状況に陥った時などに、一時的に保育サービスを提供する、一時保育の推進について、現在の取り組み状況と今後の計画について質問いたします。

③子どもを育てる環境整備として、公園など身近な遊び場の整備について質問いたします。街中のちょっとした小公園での、砂場遊びやブランコでの遊びなどから、子どもは様々なことを学びます。
また、保護者同士の情報交換や、お年寄りと子どもの世代間交流の場として、こうした小公園の果たす役割は小さくありません。
ところが、高浜町には、例えば安土地先に10万平方メートルの公園整備計画はありますが、反面、子どもが手軽に遊ぶことができる、ちょっとした街中の小公園は少ないように感じます。行動計画で示された公園などの身近な遊び場の整備について、現在の取り組み状況と今後の計画について質問いたします。

④小児医療サービス・小児救急医療の充実について質問いたします。有権者の方々と時々、子育て支援策等に関して意見交換をする機会があります。まずお聞きするのが小児科についてです。子どもが病気になったときに、近くに安心して診せられる小児科がないことほど不安なことはないといいます。行動計画では、町内や近隣市町村の医療機関と連携をとりながら、小児医療サービス・小児救急医療体制の整備・充実を図るとありますが、具体的には、どのように整備・充実を図っていこうとしているのか、現在の取り組み状況と今後の計画について質問いたします。

⑤児童虐待防止ネットワークの構築について質問いたします。これも平成16年6月議会の一般質問で、児童虐待防止ネットワークの必要性を説き、設置について提言しました。その際の答弁では、特にネットワークの設置は必要ないとの回答でした。しかしその後、町の考え方が変わったのか、児童虐待防止ネットワークを設置したとの話も伺っております。この件に関する、現在の取り組み状況と今後の計画について質問いたします。

【答弁(理事者)】
①子育て支援センターの設置についてでありますが、共働き家庭はもとより、専業主婦家庭や育児休業中の家庭など、子育て中の保護者が気軽に集まって情報交換したり、悩みを分かち合ったりできるような環境を整備することは子育てに対して最も大切であると考えております。
しかし、当事業を効率的・効果的に実施するための場所の選定や、指導職員の問題、関係機関との連携方法など実施に向け十分に検討しなければならない事項があるため、今後も検討を重ねて行きたいと考えております。

②保育サービスの充実についてでありますが、保育所の入所申し込みの受付は例年ですと1月に行なっていますが、18年度の入所申し込み受付は12月を予定しており、その入所希望者数等を把握した上で一時保育事業の取組みを検討して行きたいと考えております。また、延長保育につきましては、現在行なっています長時間保育で対応できていると考えておりますが、保護者のさまざまなニーズに応えるためには今後の検討課題でもあると考えています。

③公園などの身近な遊び場の整備についてでありますが、現在の当町の公園整備については、第1に安全で安心して遊べる公園であるよう、遊具の定期点検や危険箇所の修繕などを行なっており、親子で遊べる、また、町民のふれあいの場として活用できる公園づくりを行なっているところです。
また、子どもたちが自然の大切さを考えることが出来るように緑化を行い、自然とのふれあいを大切にしております。
今後も、安全で人にやさしい公園の整備を行なっていきたいと考えております。

④小児医療サービス・小児救急医療の充実についてでありますが、小児科医が不足している状況でありますが、町内においては専門医である和田診療所の紅谷医師に小児のかかりつけ医としての対応を行なっていただいております。
小浜管内では[月曜日から金曜日と日曜・祝日の終日、また第1.3.5土曜日の午後6時から翌朝の8時]に小浜病院が救急夜間輪番病院として対応しており、また、舞鶴市においては共済病院、市民病院、日赤病院、舞鶴医療センターが日曜・祝日の診療輪番病院として対応していますので、緊急時の対応はほぼ充足しているものと考えております。

⑤児童虐待防止ネットワークの構築についてでありますが、近年 児童虐待に関する相談件数が増加の一途をたどっており、この状況に対応して行くために児童福祉法が改正され、平成17年4月より児童相談に関する一義的な窓口が市町村における正式な業務となりました。また、児童虐待防止活動を進める上でも住民にもっとも身近な市町村の果たす役割が大きくなっています。
本町におきましても、「高浜町児童虐待防止ネットワーク」を平成16年12月に設置し、今年3月には第1回ネットワーク会議を開催しております。また、児童家庭相談窓口は1ヵ所ではなく、各小中学校・保育所・教育委員会・保健福祉センター・役場と各場所で受け付け、ネットワークで支援していくという体制を取っています。身近で相談できる反面、各機関の理解と連携が重要となるため、教育委員会・保健福祉課・住民課が中心となり、連絡・連携体制の整備・充実等に力を入れて取り組んでいます。
現在は、法改正以前からの支援事例に加え、4月以降、新規に虐待の通告等があった事例が5件あり、月1回の頻度で検討委員会を開催し、支援体制の調整や情報交換を行なっています。
ネットワークが設置されたことにより、連絡調整・情報の共有がスムーズになり、より早期の段階での介入が出来るようになってきており、児童相談所からも高い評価を受けています。今後は、住民への相談体制の周知徹底や関係職員の研修の充実にさらに力を入れて行きたいと考えています。

3.団体間で比較可能な財政情報の開示について

【質問(小幡)】
平成17年6月に総務省は「団体間で比較可能な財政情報の開示について」を自治財政局長名で各地方公共団体に通知しました。
高浜町にも、県を通じて、この文書が通知されていることと思います。
丁度、9月議会は決算審査を行う議会であり、昨日まで決算特別委員会で一般会計の決算審査を行ってきたところです。そこで、この通知に基づき以下について質問いたします。

①この通知が総務省から地方公共団体に対して行われた、背景・基本認識について、町としてどのような見解を持っておられるのかを質問いたします。

②この通知によると、各自治体の財政運営上の課題を明確にすることが求められていますが、高浜町における財政運営上の課題はどのようなものであると認識しているのかを質問いたします。

③通知では平成18年3月上旬に、総務省の様式に従って、平成16年度の財政比較分析表を公表することが求められていますが、公表に向けて高浜町としてどのように取り組まれるのかを質問いたします。

④通知では普通会計のバランスシートの早期作成を求めています。自治体の財政の健康状態を正確に診断するためにも、バランスシートの作成は効果的であり、最近では、各地方自治体でバランスシートの作成公表が進んでいます。高浜町でも、第二次行政改革大綱でバランスシートの作成を約束していることでもありますので、現在の作成状況はどうなっているのかを質問いたします。

【答弁(理事者)】
①総務省からの財政情報の開示についての町としての見解でありますが、ご承知のとおり、財政の健全化につきましては住民の理解と協力を得ながら推進していくべきものであり、今回の財政情報の開示につきましては、他の団体と比較可能な指標により分かりやすく情報を開示し、財政運営上の課題をより明確にし、透明な財政運営を確保するものであると認識しております。

②本町の財政運営上の課題についてでありますが、本定例会における平成16年度決算審議においても説明させていただきましたとおり、財政力指数や自主財源比率等の指標は健全な数値で推移しているものの、義務的性格の強い経常経費の比率が約88%と高く、一段と財政の硬直化が進行しております。今後町税の減収や基金残高の減少が予測される中、人件費、扶助費や物件費等の経常経費はもちろんのこと投資的経費も抑制していく必要があります。厳しい財政状況の中、行財政改革による事務事業の見直しを行い、経費全般にわたる節減合理化を図っていくことが重要であると考えております。

③財政比較分析表の公表に向けての取り組みでありますが、平成18年2月上旬に総務省より提示される予定となっております平成16年度決算の財政比較分析表に準じた形で作成をし、公表方法については現段階では平成18年3月中に県のホームページに掲載する予定となっております。

④バランスシートについては、現在関連情報を色々と収集しているところであります。時期は未定でありますが、できるだけ早い時期に作成して参りたいと考えております。



9月定例会:4日目

2005年09月13日 | 活動日記
決算特別委員会最終日です。本日は、総括質疑と討論、採決が行われました。
採決では、決算内容は妥当と判断し承認することに賛成しました。(結果は、賛成多数で承認)
総括質疑の内容を以下に紹介します。

Q(小幡):公債費について質問する。平成16年度決算で、一般会計で公債費として約4億1千6百万円が支出されている。また、下水道や公有水面埋立事業の特別会計で合計約6億1千2百万円が支出されており、これら特別会計の公債費は全て一般会計からの繰出しで充当されており、一般会計からの公債費支出負担額は合わせて約10億2千8百万円にもなる。見解を問う。
A(役場):特別会計への繰出しは、それぞれの事業の基金から充当しており、今は問題ない。しかし、基金が底をつく平成20年頃からは一般財源から充当しざるを得ず、非常に厳しい状況となる。
Q(小幡):一般会計の公債費だけでも、平成18年度までは4億3千万円で推移するが、平成19年度から7億2百万円台と急増し、平成23年にピークを迎えることとなる。しっかりと今後の財政の推移を予測しておくことが必要である。

Q(小幡):予算審議や決算審査でいつも感じるが、我々議会は細かい数字のチェックをするためにここにいるわけではない。説明は事業別に結果を報告できないか。事業の効果等の議論を深めるためにも見直しを検討してほしい。
A(役場):法令で定められた様式で説明資料を作成しており難しい面もあるが、来年度から徐々に見直していく計画である。

Q(小幡):決算概要説明書の中で、事業評価システムを早急に構築する必要があると書かれている。事業評価システムについては町長の選挙公約でもあることから、私も一般質問で早期の導入を迫ったが、答弁では平成19年度に導入するというものであった。今回、必要性を感じて、導入時期を早めることとなったのか。
A(役場):導入を早める考えはない。今年度、事業評価システム導入の研修を行っており当初計画に沿って導入する考えである。

9月定例会:3日目

2005年09月12日 | 議会活動報告
【決算特別委員会】
定例会3日目です。本日も決算特別委員会に出席しました。
観光費で、高浜町の広告事業と観光振興事業に対する補助金の内訳について質問しました。
平成16年度で、広告費に約597万円、観光振興事業補助金に7,964万円を使っていますが、他に効果的な使い方はないのか検証してみることも大切ではないかと考えています。

【アビエイター】
「アビエイター」をDVDで観ました。ハワード・ヒューズの半生を描いた映画で、2時間50分の長編ですがとても楽しめました。
常人にはとても真似のできないチャレンジ精神に、ただ脱帽します。
アビエイター 通常版

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総選挙

2005年09月11日 | 私の考え
【総選挙】
総選挙が終わりました。民主党の大敗北であり、民主党員の地方議員としては非常に残念な結果ですが、全てが悪いことばかりではないように感じました。
まず、国民の選択の対象が大きく変わりました。地方の利益代表を選ぶのではなく、国政を担って欲しい政党の候補者に投票する選挙に完全に変わったと思います。落下傘だろうが刺客だろうが、○○党の候補者に投票するのであり、完全に政党同士の選挙に変わりました。つまり、政権交代が容易な選挙風土になったのであり喜ぶべきことだと思います。今度、頑張ればいいのですから。

そしてもうひとつは、今回の結果により、自民党は本当に本物の改革をしなければならなくなったことです。族議員や利権団体のしがらみを断ち、きっと改革を断行してくれると思います。国の公共事業が生命線の地方には辛いことですが、破産寸前の国家財政を救うためには仕方がありません。民意ですから、小さい政府に向かって、歳出削減に大鉈をふるって下さい。

【田中角栄】
私は田中角栄のファンでした。今回の選挙で、本当の意味で、田中角栄の時代が完全に終わったように感じます。少し寂しい気もします。

田中角栄について書いた「異形の将軍(津本陽著:幻冬舎)」という本があります。2年程前に読みました。
この小説の中で、とても好きな部分がありますので、以下少し長いですが引用いたします。

「"ロッキード総選挙"で、新潟三区は全国の注目の的となった。田中票はどれだけとれるか。三区住民の政治意識の低さを、表日本の新聞や、中央文化人たちは、声をそろってあざ笑った。みよは、こんなときこそ先生に恩返しをするのが、義理がたい越後人の美徳だと思いこんで疑わず、角さんの辻説法を、みぞれと寒風の吹きすさぶ六日町の街頭で聞いた。 先生のいわれることを信じよう 
最後に握手した手はあたたかかった。それは遠い幼女の日、ふたたびかえらぬ父が最後に頭を撫でてくれた大きな手や、つらいとき肩を抱いてなぐさめてくれた夫の節くれだった手とおなじ、雪国農民の血のかよった感触であった。
都会の人間たちに、高熱であえぐ子供を抱え、雪のなかですべもなく共に泣いた母の心がわかるか。
一本の無雪道路が人の生命を救うありがたさがわかるか。東大出のえらい役人さんに、越後農民の気持ちがわかるか。…
みよはひたすら心の中でくりかえしていた。
昭和51年12月5日。その日もみぞれの降る寒い日だった。みよは投票所で、かじかむ手に息を吹きかけ、鉛筆を握りしめて、一字一字力をこめてかいた。
田中角栄…
いささかのためらいもなかった。
激動の昭和を生きた五十歳の女が投じた、雪の怨念のなかからの、17万分の一の重い一票であった。」

私は、国家の財政を省みない、「国土の均衡ある発展」という、ある意味幻想的な標語のもとで行われる、行き過ぎた公共投資にはかねがね問題意識を持っていました。
しかし、今回のエコノミストやら弁護士やら高級官僚やらの落下傘候補が、たかだか2~3週間の選挙運動で、いとも簡単に当選する姿を見ると、それがあるいは正しい姿なのかもしれないが、政治とは何なのかを考えてしまいます。