小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

脇坂整備計画

2006年08月18日 | 議会活動報告
議員会が開催されました。
諸事項報告など定例的な報告終了後、脇坂整備計画の事業化検討結果に対する質疑がありました。(説明は以前受けています)

【脇坂整備計画の概要】
「道の駅シーサイド高浜」に対する「浜の駅」と位置づけ、海への眺望を活かし、「オーシャン・ビュー 若狭高浜 花と癒しの里」を開発テーマに花で特色付けした拠点施設を整備。
整備する主な拠点施設は次の通り。
■総合案内・管理棟 (エネルギー教育・国際交流・物販・レストランなどの施設)
■温浴施設棟 (バーディープール・展望露天ハーブ湯・エアロビなどの施設)
■花の館・体験施設棟 (ポプリの部屋・体験工房・地元紹介コーナーなどの施設)
■屋外付帯施設 (イベント広場・ハーブ園・展望台・駐車場・遊歩道・風力発電施設など)

【事業化検討結果の概要】
上記整備計画に基づき、事業の枠組み、施設全体の管理・運営面などを調査。この検討結果について質疑を行った。
主な調査結果は次の通り。
■事業の枠組み
民間の参画によるPFI事業は困難(民間の参画がない)であり、公設民営を主体とする。個別施設ごとに運営3セク会社、指定管理者制度活用などの組み合わせが考えられる。
■施設全体の管理・運営
集客見込みは年間19万人(温浴施設:10万人、その他:9万人)。施設整備費見込みは22.5億円。施設維持費は年間1.42億円(但し赤字縮小の改善を行えば0.78億円に圧縮可能)の赤字。他に周辺の植栽管理に年間2千5百万円程度が必要。
施設整備全体で41億円の経済波及効果(町内外)が見込まれる。年間1億円程度の社会的効果(健康増進など)がある。

【質疑の概要】
Q(小幡):今後のスケジュールを示されたい。
A(役場):この9月定例会で「基本計画」の策定予算を計上。平成19年度に基本設計実施、平成20年度実施設計、平成21年度に工事実施の予定。但し、施設整備については平成21年度に一斉に実施するのでなく順次実施していくケースもある。

Q(小幡):今回、事業化検討を実施されたが、これは基本計画に基づいて実施したのではないのか。これから基本計画を策定するのでは順番が逆ではないか。
A(役場):事業化検討は、基本構想に基づいて実施したものであり、この結果を踏まえた最終的な基本計画を策定する必要がある。

Q(小幡):脇坂整備の当初の目的は観光振興と認識していたが、今では健康増進が主目的に変わっている。健康増進施設ならば青戸地係で埋立中の造成地も健康増進施設を建設する計画のはずだが、この施設との関連は。
A(役場):青戸の埋立地には屋外運動施設を考えており、脇坂とは棲み分けが出来る。

Q(小幡):脇坂整備は巨額の投資となる。その上、青戸にも健康増進施設建設となると相当な財政負担となるが問題ないと考えているのか。今年度に策定された「財政健全化計画」の精神に反しないか。
A(役場):財政的にはやっていける。

Q(小幡):温浴施設の集客を年間10万人見込んでいるが過大ではないか。官が行う開発は利用者の過大見込みで失敗が繰り返されている。この見込みが崩れると全ての収支が狂ってくるのであり、余程慎重な見込みが必要ではないか。
A(役場):専門家による見込みであり信用できる。

Q(小幡):「湯っぷる」が押すな押すなの大盛況で年間12万人台の利用者である。風呂なら30分程度の利用時間であるが、この種の施設の利用時間はもっと長くなる。休みなしで営業して毎日300人の利用者がないと10万人という数字にならないが、この規模の施設で毎日300人もの利用者が見込めるのか。類似施設のアクアマリンの利用者を調べたのか。
A(役場):調べていない。

Q(小幡):歩行浴とマシンジムなど健康増進施設の町内の利用意向調査が必要ではないか。健康増進が主たる目的なら例えば小規模なジムを各地区に整備するなど他のプランも考えられる。また、全国的に観光と健康を関連付けた振興策が行われていることは承知しているが、これ程の投資をしてまで町外の人に健康になってもらう必要があるのか疑問。当初と施設の目的が変化しており整理が必要ではないか。意見として申し上げておく。