小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

要望活動:2日目

2006年08月10日 | 議会活動報告
東京での要望活動2日目です。午前中に厚生労働省、午後に経済産業省に対し要望活動を行いました。

【厚生労働省】
厚生労働省を訪問し、社会保険庁と厚生労働省の担当官に高浜病院の課題を説明し支援を要請するとともに、社会保険病院の整理統合についての最近の情勢について情報収集しました。

社会保険病院の整理統合問題に関しては、国会が閉会中でもあり、社会保険庁の年金の不正免除問題の影響もあって殆ど議論は進んでいないようです。新しい情報は何も得られませんでした。
また、高浜病院といった個別の病院の支援に関しては、当然ではありますが国からこれといった示唆は得られませんでした。

【経済産業省(資源エネルギー庁)】
資源エネルギー庁を訪問し、午前中と同様の要望活動を行いました。
資源エネルギー庁で病院のことを要望することが筋違いであることは百も承知ですが、それでも資源エネルギー庁の担当官からは何とか解決に向けた取り組みが出来ないかということで、ある程度の議論が出来ました。
出来る努力は行うとの回答を得られました。

【今回の要望活動について感じること】
今回は、高浜病院の存続問題に焦点を絞って高浜町議会で東京まで陳情に来ました。おそらく、このように病院の事だけで東京まで議会が要望活動に出向くといったことは高浜町議会でも始めてのことだと思いますし、他の自治体でも余り例がないと思います。
この熱意は、それなりに相手に伝わったことと思いますし、この結果何らかの手立てを講じてくれることも期待できます。しかし、だからといって今回の陳情活動を手放しで評価することには、反発を覚悟の上で、少し疑義を感じると言わざるを得ません。

まず、高浜町には、高浜町の地域医療をどうしたいのか、そしてその中で高浜病院をどう位置づけるのか、それに対して高浜病院にはどのような課題があるのか、その課題を解決する手段としてどのようなプランがあって、そのプランを実現するために高浜町として出来る事はどのようなことで、高浜病院には何を望み、国にはどのような支援を求めたいのかといった基本戦略が欠けています。

だから今回の要望活動でも、困っているのはよく分かりました、みなさんの熱意も感じます、それで高浜町としては何を望むのですか、といった根本的な問いかけに答えられないのです。

こうしたプランニングを議会に求めるのは無理があります。スタッフも予算の執行権も持たない議会でできることではありません。行政として、この課題に対する戦略を練る時期に来ているのではないかと思います。