小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

再び郵政民営化

2005年08月13日 | 私の考え
「決戦・郵政民営化(猪瀬直樹著:PHP研究所)」を読了。
繰り返しになりますが、私は郵政民営化に賛成です。廃案になった郵政民営化関連法案についてきちんと理解している訳でもありませんし、賛成する理由は至極単純ですが、それでも、県議会を始め多くの市町村議会で出された「郵政民営化に反対する意見書」提出の採決でも、高浜町議会では私だけが反対(つまり民営化賛成)した、その考えは今も変わっておりません。

地方の政治家には嫌われているかもしれませんが、私は昔からの猪瀬直樹ファンです。今から8年前になりますが、猪瀬直樹氏の「日本国の研究」を読んでこの国の特殊法人の実態に驚いたものです。

郵貯や簡保はいわば巨大な国営銀行です。この国営銀行が集めた資金が、山のように存在する非効率な特殊法人やそのファミリー企業に流れて、甘い汁を吸っている実態があるといいます。どれほど不透明で非効率的な経営がなされて赤字が累積しようとも資金が供給され続けるという訳です。この資金の流れを絶つのが郵政民営化です。
これにより特殊法人は自分たちで民間から資金を集めなければならなくなりますので、放っておいても経営の透明性も効率性も高まります。そうしなければ民間から資金調達など出来ないからです。

そして、この郵政改革は「小さな政府」への試金石でもあります。小さな政府とは、政府に対し、やれ橋をつくれ、道路をつくれ、港湾をつくれ、空港をつくれ、新幹線をつくれ、とにかく公共工事をよこせと叫び、これに応える政府(財政)は肥大化を続け、挙句の果てに国と地方の借金が800兆円にも達した、この国の政治システムを根本的に改めるということです。郵貯の資金がなければ四国に橋を3本も架けるなんてことはありませんでした。この改革に自民党が本当に取り組むのであれば、どちらが勝ってもこの国は良い方向に向かっていく気がいたします。