扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

信濃名刹巡礼 #2 上田の国宝

2015年05月14日 | 世界遺産・国宝・重文

善光寺から上田へ回った。

長野県には国宝が7つあり、建造物は5件。

善光寺本堂、松本城天守。

これに加えて未見が「安楽寺八角三重塔」「大宝寺三重塔」「仁科神明宮本殿」の3件。

今日は安楽寺と大宝寺に行く。

 

安楽寺は別所温泉の一角にある。

石段を上っていくと山門、鐘楼があり本堂へ続く。

本堂の裏手に建つのが八角三重塔。

実際には四重塔にみえるが初層は裳階。

八角塔はここだけらしい。

 

安楽寺は鎌倉時代に北条氏の庇護を受けて栄えた。

臨済宗だったようだが、今は曹洞宗らしい。

北条氏滅亡の後は寺勢が衰えてと案内板にあるがなかなかどうして立派な伽藍である。

安楽寺の隣は北向観音。

坂東遍路のお礼参りの寺であるため遍路を終えてから再訪しようと思う。

 

続いて訪れた大法寺は天台宗、こちらも美しく整備された見事な境内で京や奈良の名刹にひけをとらない。

寺宝の十一面観音と普賢菩薩、厨子と須弥壇が国の重文。

真田信繁愛用の茶釜も伝わっている。

信繁の姉村松殿の住まいが近くにあったという。

 

本堂に正対すると左奥に三重塔がみえている。

少し高い位置にあり傍らを上っていくと横から上からながめることができる。

 

 

 

初層が二層三層よりも大きく軒の反りが多いことから雄大優美にみえる。

この塔は「見返りの塔」と呼ばれ何度も振り返って見てしまうのだといい、なるほど立ち去りがたい何ものかがあるように思われる。

 

信州上田の塔ふたつ、いいものをみた。

 


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