D.C.三日目はスミソニアン・航空宇宙博物館の別館に。
ダレス空港の隣にある。
ホテルの前でタクシーを拾って「行ってくれ」。
運ちゃんはヒスパニック系の陽気な兄ちゃんで世間話をしつつ博物館へ。
途中「帰りは携帯に電話してくれたら迎えに行くで」と名刺をもらっておいた。
この別館、本館に収まりきらない機体を展示するために設けられた施設で飛行場のハンガーのような建物に所狭しと実物の機体が置いてある。
本館に比べればスペースに余裕をもたせて置いてあるため写真が撮りやすい。
寄付金を払ってエントランスから入場すると巨大な体軀の老人が寄ってきた。
「どこから来たんや?」
「東京だがね」
「おお日本人かい、ワシはお前の先祖と戦って何機か落としたで」
米国に来るとこんな自慢じいさんがいるという話はよく聞くが本当にいた。
ドイツで「今度はイタリア抜きでやろうぜ」と同じ都市伝説。
一歩、ハンガーに足を踏み入れるとそこは軍事マニアのワンダーランド。
全部が宝物のように輝いている。
正面にSR-71ブラックバード、私の好物の偵察機である。
F105-サンダーチーフ、エリア88に登場。
各国主要エンジンも実物を展示、目の前にあるのでつい見入ってしまう。
Me262のジェットエンジン「Jumo004B4」。
世界一有名な戦闘機「F14DTomcat」は単機で展示。
これはありがたい。
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ちょっと嫌みなのは米国の機体はそのライバルと一緒に展示されており、概ね「勝ったヤツ」を暗に表現している。
その分、同時期の東側の戦闘機などみられるのだが・・・
ジェット戦闘機黎明期の機体は西も東も小さく細長い。
旋回性能がいかにも悪そう。
ベトナム戦争以後になるとぐっと現代風になってくる。
現代はステルス性能が重視され、ミサイル発射のプラットフォームとして使用されている。
格闘戦は湾岸戦争くらいまではまだあったかもしれないが過去の遺物となりつつある。
そのせいか、60〜80年代ほど機体のバリエーションが豊富ではない。
この博物館に展示される機体も少なくなっていくのだろう。
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