もうひとつのハンガーにはスペースシャトルの1号機、「エンタープライズ」を展示。
この機体は結局宇宙に行くことはなかった。
機体名は嘘のような話だが「スタートレック」に由来する。
Wikipediaによるとフォード大統領に届いた多数の誓願を採用したのだという。
「エンタープライズ」は艦名としても米国には特別な思い入れがあり、第二次大戦時に幾度も大破しながら沈没を免れて実戦に復帰した空母は「BigE」として名高く、最初の原子力空母にもその名が冠された。
機体下部をみると着陸装置など、航空機のそれと同等の作り、飛行機の延長で設計されている。
こんなものが大気のないところまで行って戻ってくるとは大した発想である。
ナチスドイツの開発したV-1ミサイルに着想を得た巡行ミサイル「JB-2」も展示されている。
日本本土攻撃を前にして開発が進められたが実戦投入はされなかった。
コンコルドも展示。
英仏共同開発の期待の星、マッハ2.2で旅客を乗せて飛んだ。
しかしあまりに輸送効率が悪く環境問題に敏感になった御時世を反映して2003年に退役した。
私は以前、米国に出張した時、空港で離陸を待つコンコルドをみたことがあった。
その時、傍にいた客室乗務員が「私らもコンコルドはなかなか見られないんですよ」と話していたことを思い出した。
もう二度と設計されないだろう機種であろう。
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