-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

背炙り峠はいつでも通れるぞー

2021-08-16 16:29:43 | 近況報告

 今年は背炙り峠を通れます。平成26年から昨年まで7年間もの間、背炙り峠は一年の中でわずかの期間しか通れなくなっていました。雪が融けると直ぐに工事を始めるからです。一体、何のための道路か分からない状態が続いていました。

 しかし、今年は通れます。雪が解けてその後始末が済むと、通行止めを解除していたようです。何と嬉しいことでしょう。道路が道路の役割を果たしています。この理由を考えてみました。新型コロナのせいかと思います。山形県は新型コロナの感染拡大を阻止するために粉骨砕身、頑張っています。頑張るにはそれ相応の費用を必要とします。並大抵の費用ではないはずです。新しい財源などありません。不要不急の支出を抑える必要があったはずです。そこで、背炙り峠で続けられていた工事を取り止めたと思われます。建設会社は受注できなくて収入が減少するかもしれませんが、背炙り峠の通行を願っている尾花沢市内(特にむ常盤地区)の住民は喜んでいると思います。この峠の通行で遠回りせずにすみます。

 令和3年8月11日(水)、畑沢へ墓地の草刈りに行ってきました。今年は無積雪期ならいつでも背炙り峠を通れます。この日も峠越えとなりました。久しぶりに村山市中沢のビューポイントから林崎方面を写しました。あいにく曇天のために遠くの山々がはっきりしませんが、それでも素晴らしい景色です。

 

 カメラを90度左に方向を変えての撮影です。大旦川上流側です。この奥に立派な不動尊があります。奥の田んぼは稲が成育中ですが、その下流は広く耕作されていません。つい最近までは耕作されていたはずです。年ごとに耕作放棄地が増えてきました。

 

 道路脇の藤には、豆が鈴なりに実っていました。同じマメ科の葛よりも早く咲きますので、豆ができるのもかなり早いようです。藤は生息範囲を拡大しています。この豆も新しい芽を数多く出すでしょう。

 

 峠を越えて畑沢へ入っても耕作放棄地が増えています。ここも極、近年まで豊かに稲が稔っていました。

 

 空では何度もヘリコプターが東西を行き来していました。同じ機体です。普段、私は飛行機には関心が強いのですが、ヘリコプターにはあまり関心を示しません。それでもこうも何度も爆音が聞こえると、撮ってやらない訳にはいきません。ズームを精一杯の約100ミリ程度の望遠にしてパチリ。自宅へ帰ってから拡大してネットで調べたら、陸上自衛隊のUH-1でした。この後継機としてUH-Xが選定されたそうです。ところで、このUH-1は何のために畑沢上空を何度も横断していたのでしょうか。もしかしたら、新人の訓練かな。 

 

 足元に目を落とすと、コンクリート三面張りの某水路がありました。ところが底面にコンクリートがなくなっています。しかし、コンクリートがなくなるはずがありません。落ち着いて考えてみました。コンクリート底面に多量の川石が広がっただけのようです。コンクリートの底面だった去年までは、ここに全く魚がいなかったのですが、今年はアブラハヤが泳いでいました。底面が石になったので、魚が遡上できるようになりました。よかった。もしかしたら、アブラハヤだけでなくカジカも生息しているかもしれません。イワナも産卵のために遡上してくる可能性があります。晩秋が楽しみです。

 

 畑沢でさらに空家が解体されるようです。解体用の重機が準備されていました。私が何度もお邪魔し、お世話になってきた家です。

 

 実家の耕作放棄地の草刈りをしている時に、珍しい物をが出てきました。カラスウリです。山形市内ではよく見かける植物でしたが、畑沢で見るのは初めてです。瓜のような果実は美味しそうに見えましたが、食べ方が分かりませんので止めました。分かったときには、食べようかと思います。

 

 草刈りを終えて再び峠に着きました。この時期にここから見える景色には、幼い「いい子」だった時期の思い出があります。積雪地帯の夏休みは短いものです。お盆が近づくと、まもなく休みもぐっと近づきます。宿題の大仕事である「絵」を描かなければなりません。

 畑沢分校で朝の勉強会で、絵を描く相談をします。

「峠さ、図画、描ぎにいぐべ」

「うだが、んぐべ」

 簡単に決まります。描く風景は毎年、同じです。この村山市内の開けた眺めです。総勢8人が同じものを描きました。上手とか下手とかはどうでもよいことで、とにかく終わればいいのです。お陰で今でも素晴らしい「いい子」時代の思い出が宝物です。

 

 峠からしばらく下ると、蛇が道路に死んでいました。珍しい光景でもないので、いつものようにそのまま通り過ぎたのですが、10mほど先で立ち止まりました。見た瞬間に判断できるといいのですが、目から私の脳へ向かう神経の情報は、少々、時間がかかります。

「何か変だ」

 遅まきながらも異様な雰囲気を察知したのです。車を降りて確認したところ、アオダイショウ(青大将)でもなく、シマヘビ(縞蛇)でもなく、マムシ(蝮)でもありません。

「何だ。この蛇」

 分かりませんでしたので写真に撮り、自宅へ帰ってからネットで調べたところ、ヤマカガシに似ています。ただ、模様には個体差があるようなので、全く同じという画像はありませんでした。ヤマカガシだとすれば、初めて見たことになります。今度は生きているヤマカガシを見たいのですが、毒蛇ですから見たくない気持ちも少しあります。

 


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