-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢の農産物が多様化してきました。それって生物の多様化かい

2014-09-14 10:12:29 | 近況報告

 生物の多様化などと言うものではありません。覚えたての言葉を使おうとしますが、全くの見当はずれです。新しい言葉が出てくると、猫も杓子も新しい言葉を使いたがります。当然、私もその「猫」か「杓子」の類(たぐい)です。

 さて昔、「百姓」という言葉の裏には、「天候次第で作柄がどうなるか分からないので、安全のために百種類の作物を作る」という意味が含まれていると親から聞いたことがあります。ブログを始めてみると、江戸時代等において天候で苦しめられた村民の姿が見えてきました。確かに当時の天候が安定しないので、いろんな手立てを打つ必要があったようです。その後、安定期に入ると、稲作一辺倒に変わりました。私たちが生まれたのは、その時代になってからです。

 そして、また時代が変わりました。稲作を重視した農政だったのが、稲から離れる農政になりました。その簡単な方法が休耕田にする方法でした。休耕田がそのまま「耕作放棄地」につながる所が多く見られます。一方、他の作物にチャレンジする農家も見られます。先日、投稿したソバもその一つです。そして今年は別の作物がお目見えしました。「大豆」です。写真の手前の濃い緑が大豆畑です。耕作できなくなった水田を借りて、大規模に経営している方が作っています。この時期に黄金色でない「色」が見えるのは、まだ慣れないので違和感を覚えますが、アメリカの遺伝子操作の大豆に負けないでもらいたいと思います。是非とも成功してもらいたいところです。

 ところで、私は「大豆」と聞くと、枝豆よりも納豆を連想します。やはり昔の話になりますが、納豆はそれぞれの家庭で作りました。特に冬になって行火(あんか)や炬燵(こたつ)が使われる時期になってから作られていたような気がします。夜に大豆を鍋で煮て、それを藁を束ねて作った「つと」又は「つっと」に入れます。煮豆入りの何本もの「つっと」を麻袋に入れて、行火の脇に置いて一晩越すと納豆の出来上がりです。行火には人が布団で寝ていますから、朝方になるとぷーんと納豆の匂いがしてきます。そこで、朝食に納豆が出てきます。

 とまあ、如何にも美味しそうですが、正直なところ、納豆の出来はあまりというか、まあ上手くはできないものでした。お店から買ってくる納豆は、どの豆も納豆になっていますが、自家製納豆は豆粒によってかなりの出来が違います。まだまだ納豆とは言えないものが多数混じっています。

 そんな自家製納豆ですが、今は懐かしい思い出です。自家製納豆には、「囲炉裏」「炬燵」「行火」そして今は亡き両親の思い出が重なります。


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