-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

深まる秋

2023-11-05 10:02:19 | 近況報告

 今年は紅葉が鮮やかになりません。5月から10月まで例年よりもかなり高い高温が続いたせいなのでしょう。高温によって樹木の葉の中でどのような反応が起きるかについて、専門家による詳しい説明を聞いたことがありません。高温は極、近年の現象なので研究されていないのか、単に私が見逃しているのかは分かりません。

 そのような訳で、今年は畑沢や背炙り峠の紅葉をお見せできないのが残念です。代りにと言えばなんですが、先ずは可愛らしくない動物の気配です。令和5年11月3日、畑沢へ向かう背炙り峠への登り口です。いつものカーブでいつも見慣れている柿の木を見ると、枝ぶりに大きな違和感を覚えました。村山市大倉地区の方々から2、3年前に教えていただいた「熊棚」に似たものが見えます。熊棚とは、熊が樹上で果実などを摂食する際に熊が枝をへし折って幹の上に棚状に積み重ねたものです。近寄って確認したところ、確かに沢山の枝がへし折られていますが、棚状とまではいきません。熊棚ではないようです。良かった

 

 樹木の下に半分、齧られた柿の実が落ちています。まだ渋くて途中で食べるのを止めたようです。犯人は近くにいた猿でしょう。ここにも猿はよく姿を見せています。

 

 しかし、太い幹には熊の引っ掻き傷がありました。今年の傷ではなくてもっと前の時期のようです。今年はまだ熊は来ていないようです。柿の渋が抜ける時期を知っているのでしょうか。まだ来ないとは言っても、今年も来る危険性があります。注意が必要です。

 

 

 近くに懐かしい木が見えました。豆柿(マメガキ)です。私たちが食べている柿は、殆どこの豆柿を台木にして接木しています。この時期の豆柿は途轍もなく渋い状態なはずです。食べられるのは、冬になってからです。猿でも秋の豆柿には見向きもしません。

 豆柿の実を拡大しました。

 

 峠へと向かうと、陽光を浴びて明るく輝く大樹が見えます。毎年、見とれるのですが、美しさを表現できる腕がありません。気持ちだけ受け取ってください。本当は奇麗です。周囲に紅葉がないだけに、この木の輝きは一際でした。

 

 林の中からの景色です。特色はありませんが、秋の林を感じ取って下さい。

 

 木々の紅葉はいまいちですが、落ち葉は例年どおりの「落ち葉」です。写真のうまい人は、じっくり被写体を選ぶのですが、私流は「行き当たりばったり」方式です。それでも、秋らしい絵になりました。

 

 そこに、ガサゴソと動く生き物が。もしや、ヒキガエルかとも思いましたが、老眼鏡をかけてよく見ると、アマガエルでした。小さな体ながらも、生まれた水辺から標高差何百メートルも登ってきたことになります。最近の私にとって、何百メートルは辛くなりました。写真は何枚も撮ったのですが、すべてピンボケ。これが、その中で最も良いものです。恥ずかしい限りです。

 畑沢の実家に着くと、結構、近いところから猿が威嚇する吠声がしました。ボス猿でしょう。そして怯えて悲鳴のような子猿らしき声も聞こえます。もしや、ボスの交代時に起こる「子殺し」かなと想像しました。これが夕方まで続いていました。私も可哀そうに感じて、「雄叫び」を発しました。全く効き目がありませんでした。


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