Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

人体5、脳がひらめきを生む秘策とその仕組み! 2018年2月8日

2018-02-08 14:15:46 | 日記・エッセイ・コラム

今日の日中、加古川の気温が8℃まで上がり、あのしばれるような極寒は少し弱まり穏やかになった・・7競技102種目で競い、参加90か国から選手2900人が集うピョンチャン冬季五輪の開会式を明日2月9日の夜8時に控えている、なんと韓国・北朝鮮の合同チームも花を添えてくれる!2014ソチ冬季五輪で発覚したロシアの国ぐるみのドーピング違反のため、スポーツ仲裁裁判所は、169人のロシア選手だけを個人資格で出場を認めている!因みに日本選手団は124人だ、今日8日に、カーリングの混合ダブルスと男子ノーマルヒル・ジャンプの予選が、早々、ピョンチャン山岳地区とカンヌン海岸地区の各会場に分かれて始まるようだ、あっ、どうやら7日の500mの試走で、スケートの強豪国オランダに単身武者修行に行き、鍛え上げてきた小平奈緒が、いきなり五輪レコードを更新する37″05をマークしたらしい!今から18日、女子500m決勝本番の滑りが楽しみだ!・・・

さて、人体5の又吉直樹の脳の閃きに移ろう、お笑いから文学作品まで、斬新な閃きで多くの人々を楽しませる又吉直樹(37歳、大阪・北陽高、吉本興業東京)であるが、2015年度芥川賞を受賞した小説 “火花”にも、型にはまらない言い回しや、独特のストーリーが満載であった!では又吉さんの脳は、如何やって優れた閃きを生み出しているのだろうか?・・まだ多くの謎に包まれた“ひらめきの秘密”を探るため、今回、又吉さんにちょっと変わった実験に協力してもらった、磁場発生装置が備わるMRIの中で上向きに寝ころんびながら、ある小説のストーリーを考えて貰う、そして良いアイディアが閃いた瞬間に、ボタンを押してもらうと云う実験である・・・

   

10分間の実験中、閃いたと思った瞬間が3回あった、この3回のうち2回について、興味深い脳の活動の様子が捉えられていた!又吉さんが閃いたという時に、電気信号が流れていた場所を示していた映像が捉えられていた!ひらめく脳の姿を世界で初めて、国際電気通信基礎技術研究所によって可視化された映像として撮られていたのだ!脳の中心部分から前後・左右まで広い範囲で、電気信号が一斉に活動する不思議な映像が撮られていた!この閃いたとき脳の状態を、計算をするなど何かに集中している時と比べてみると、集中している時は電気信号の流れが細切れになっているのに対し、閃いた時は電気信号の太い幹が生まれ全体を繋げていた!・・・

 

閃く時、脳は集中するだけでは生まれない特別な状態になっていたのだ!では、如何すれば私達は閃く脳の状態を作り出すことが出来るのだろうか?実は、誰でも人は、自分の脳を閃く状態に近づけられる取って置きの方法があることが、医科学研究によって究明されてきた、その方法とは、閃きが来た時もボタンを押さずして、ただMRIの中で“そのまま8分間、ただ目を軽く開いたまま、なるべく何も考えないようにしてください!”の技師の合図に従えば良いのだ、こうするだけで電気信号は、何も考えない時も何かに閃いたときでも、同様に電気信号は太い幹で繋げられるのである!何でだろう?何でだろう?ななな、なんでだろう?・・・

 

その事を、米ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるドレクセル大学のジョン・クニオス教授ら3人が『何もせず、ぼ~~~っとすること!』こそが、閃きの謎を解き明かす鍵であると究明したのだ!クニオス教授は続けた『例えば、貴方が何かに行き詰ったとしても、その解決策が突然、思わぬ時に、頭に閃くことがあります、それは全く関係ないことをしている時、例えば、朝、目覚めてぼ~~っとしている時などに起こるのです!我々は その状態のことをDefault Mood Network(デフォルト・ムード・ネットワーク、怠慢精神状態の脳ネットワーク)と呼んでいます!』と語ってくれた、デフォルト・モードとは、特に何もしていない脳の状態を指しているようだ、このデフォルト・ムードが、何故か意外にも閃きを生み出しているのだ!・・・

  

良く観てみるとこの時の電波信号の先には、脳の表面にある大脳皮質と呼ばれるが場所が広がって居る、ここ大脳皮質には私達の無数の過去の記憶の断片が保管されていた!私達の脳は、ぼ~~っとしている時にこそ、無数の記憶の断片を自由自在に繋(つな)ぎ合わせ、新しい発想を生み出していると考えられている、これこそが斬新な閃きを生み出す秘訣だったのだと、今大注目されているのだ!・・ここで人体シリーズの山中伸弥先生の解説が入った、『これこそが脳科学にとってのパラダイム・シフト(当然のことだと考えられていた認識・思想・価値観が革命的・劇的にくつがえされること)なるものだ!人は、ぼ~~っとしている時でさえも、デフォルト・ムード・ネットワークは、脳が頭の活動のために使う全エネルギーの70%を消費している!』と断言した・・・

   

ここでタモリも、古代ギリシャ時代、散歩しながら思索を深めた逍遥学派(しょうようがくは)と呼ばれる哲学者のグループのタモリメモを入れてくれた、そして又吉も、「どんな時にネタが思いつくのか?」と好きな先輩や後輩に訊ねてアンケート調査した“又吉調べ”なるものによると、散歩とお風呂が圧倒的に多かったらしい !すかさず山中伸弥先生も負けじと山中メモを挟んでくれた、それによると、20年前に凄い謎に挑戦をしていた時があって、その謎を解くため色んな論文を読みあさり、色んな実験を試みたらしいが、全くアイディアが浮かばず苦戦していた、だがある日、家に帰って、我が子をお風呂に入れ、自分がぼ~~っとシャワーを浴びている時に、突然、その謎を解く名案が浮かび、どんな臓器細胞にも分化できるあの“万能細胞”たるiPS細胞発見に繋がった!そして2012年のノーベル医学・生理学賞の受賞に至ったようだ!?・・・

 

デフォルト・ムード・ネットワーク恐るべし!どうやら、閃きの極意とは、ぼ~~っとした状態で、大脳皮質に散らばっている記憶を結びつけることにあった!と云う事は、閃くためには、記憶の断片をシッカリ蓄えておくことが必要であることが判明した!そこで次回は“記憶力を高める極意”を追い求めて行こう・・・ 

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