昨日、苦戦した実家裏庭の謎めいた巨木の残り1mの根っこ部分の伐採切り倒しを完了した、他の次男が伐採したまま積み上げている木々の枝落とし、太い幹の切り分けや、絡みついたツル落とし等をする“雑木さばき”も大分捗(はか)どったので、今日は中休みを取ることにした、今日昼時の加古川は気温16℃のポカポカ陽気で、日射しはあるのだが薄雲りの?表現するのに複雑怪奇な空模様である、ストレッチも昼食も済ませたし、さてこれから家でゆっくりセンバツ野球決勝戦のテレビ中継の模様を観戦することにしよう(*^^*)・・・
昨日の準決勝2試合を勝ち進んだ2校が晴れの舞台に立った、3回表に1点先制されたが、9回裏の土壇場で、1アウトから連打して満塁となり、1番セカンド納(おさめ)が納めの2点サヨナラ打を打って龍谷大平安(京都)を破った智弁学園奈良!そして2-2のまま入った延長11回表、相手のバント処理と内野悪送球から1アウト・ランナー1・3塁とし、美濃が2点タイムリーを放って秀岳館(熊本)に2点勝ち越し、そのまま逃げ切った高松商(香川)!この強豪2校が第88回選抜高校野球の最終日の今日、決勝戦の晴れ舞台を迎えた!1924年(大正13年)、センバツ野球は中等学校大会として始まったが、1960年(昭和35年)の第32回大会から高等学校野球大会に変わった、その大会の決勝戦で米子東と戦い優勝を果たした高松商が56年振りに王者に返り咲くのか?はたまた、春夏通じて26年ぶりに智弁奈良が初の王者に君臨するのか?・・・
12時30分、両校ナインがホームベースを挟んで試合開始の挨拶を交わした、始球式のファンファーレが鳴り、尼崎の少年野球チーム“Phoenix(不死鳥)”のユニホームを着た小6の女の子が、振りかぶり、足を挙げ、投げた投球が、見事ダイレクトにキャッチャーミットに収まった!するとスタンドからドヨメキが起きた!12時33分に試合開始のサイレンが鳴り響き智弁のエース村上が振りかぶった、ここまで4試合を村上が独りで完投し、2失点に抑えて来た、凄い!しかし、一人のピッチャーに4試合も連投させるなんぞ、悪く言えば虐待である、各チームとも、少なくてもエース級のピッチャーは2人揃えておくべきだ、よくここまで耐えられたものだ!1番センター安西がバッターボックスに構え、高松商の先攻で決勝戦1回表の見応えある攻防が始まった!・・・
いきなり、安西が2球目を強振すると打球はライト線を襲い2塁打となった!安西のピッチャー前のバントが3塁へのフィルダース・チョイスとなって、ノーアウト・ランナー1,3塁、高商絶好の先制チャンスを迎えた!だがキャプテン3番ショート米麦の当りがサードゴロが2→3と渡りダブルプレーとなって、2アウトランナー3塁と変わった!ここまで16打数7安打の4番キャッチャー植田(響)に先制打の期待がかかる、金属音の強い打球が響いた!だがサードの大橋のグローブにすっぽり収まり3アウト!智弁がピンチを良く守り切り、高松商の先制のチャンスは惜しくも無得点に終わった!・・・
1回裏、先発の浦がマウンドに上がった、昨日決勝の殊勲打を打った1番セカンドの納を見逃しの三振に、2番キャッチャーの岡澤をショートフライに討ち取った、3番ショート太田に痛烈な三遊間を破るレフト前へのヒットを打たれたが、4番ライト福元をセカンドフライに仕留めて3アウト!・・試合が動いたのは2回裏の智弁の攻撃だった!平成7年の夏の大会にセンター・キャプテンとしてベスト4まで進出した小坂監督が智弁ナインに発破をかけた、5番ファーストの高橋が3球目を叩き、大きなレフトフライに倒れたあと、6番ピッチャーの村上が左打席に入った、浦が村上をストレートのフォアボールで歩かした、7番サード大橋が5球目を叩くとセンター右へのヒットとなった!1塁ランナー村上は2塁を周り3塁を陥れた!1アウト・ランナー1,3塁から8番レフト中村のセカンドゴロが併殺崩れとなり3塁の村上が帰り智弁が1点先制した!更に浦は9番センター青木にレフト線へ痛打されるも、1番・納をレフトフライに仕留めて追加点を許さ無かった!・・・
4回裏の智弁学園の攻撃が終わったとき、女性リポーターによって三塁側アルプス席から、56年前、1960年(昭和35年)の第32回大会で決勝戦を闘った高松商と米子東の両キャプテンが並んで観戦しているほほえましい光景が紹介された!その隣にはその当時の同期生らが5,6人集まっていた、うぬ、昭和35年と云えば、一級だけ上級生だが、小生と同年代だ!・・・
この後も1-0のまま、両校譲らぬ白熱する攻防がつづくも、次に試合が動いたのは8回表の反撃の機を伺う高商の攻撃の時だった!7回まで102球を投げた村上が1番・安西を左打席に迎えた、安西が3球目のチェンジアップにバットを合わせると1、2塁間のファーストゴロになった、小生の目にはアウトに見えたが、俊足の安西の足が1塁・高橋より1/100秒ぐらい速かったのか?内野安打となった!2番の荒内がバントで高橋をセカンドへ送った!そして1アウト・ランナー2塁から、次の3番キャプテンの米麦(べいばく)が初球を叩くと打球はセカンド左を破ってセンター抜けて行った!その間に安西が2塁から悠々ホームイン!高商が1-1の同点に追いついた!4番の植田を空振りの三振に、5番の植田をキャッチャーゴロに仕留めて、村上は勝ち越し点を許さなかった!・・・
両校相譲らず1-1の同点のまま、延長戦10回表に入った、同点のままセンバツ大会決勝戦が延長戦に突入するのは、2010年(平成22年)の沖縄vs日大三高以来のことだつた、村上と浦は続投した、10回の攻防は両校とも無得点に終わり、11回表の高商の攻撃に入った、連投!連投の村上がマウンドに上がる、5番セカンドの美濃をセカンドゴロに抑えたが、6番ファーストの植田(理)に村上の頭上を越えてセンターへ弾き返された!ここで村上の投球が150球を越えたが、7番レフト竹内をレフトライナーに、8番ピッチャー浦を空振りの三振に仕留めて3アウト!・・・
そして高商の浦も続投して11回裏の智弁の攻撃に入った、3番ショートの太田がライトへ痛打した!あっ、それをライトの荒内がダイレクトに好捕した!素晴らしいファインプレイだ!4番ライト福元をセンターフライに討ち取り2アウトとなった!だが5番ファースト高橋の打球が無情にもセンターへ抜けるヒットとなった!そして、ここまで5試合完投して僅か3失点だけの好投を魅せて来た村上頌樹(しょうき)が、2アウト・ランナー1塁から左バッターボックスに立った、何と、ここまで669球も投げて来ている!何とも強靭な心と身体の持ち主に違いない!ここで長打が出ればサヨナラ生還となる、村上が浦の初球を振り抜いた!打球はグングン伸びてセンターの頭上を襲う!飛びついたが獲れない!越えて行って、長打となった!1塁ランナーの高橋が2塁から3塁も周り、滑り込んでホームイン!1-2×のサヨウナラ勝利となり、智弁学園奈良が念願のセンバツ初優勝を成就し選抜高校野球32校の頂点に立った!・・・
そして満場の高校野球ファンで埋め尽くされた甲子園に智弁学園の校歌が響き渡った!ナイン全員の顔が歓喜に満ちる!自ら決勝打を放った村上の笑顔が誇らしげに輝く!両校とも最後の最後まで良く戦った、どちらが勝っても、おかしくない昨今希に観る好ゲームであった!高校野球史上、決勝戦でサヨナラゲームになったのは、何と、1999年の63回大会での広陵(広島)vs松商学園(長野)以来のことだった!優勝校・智弁学園奈良も、準優勝・高松商も威風堂々として凱旋帰郷すれば良い!実に観応えのある決勝戦を有難う!11回を投げ切った両チームの両エースに絶賛のエールを贈りたい!夏にも是非、甲子園へ帰って来てくれ!待っているぞ!それまでサヨウナラ~~~!(@^^)/~~~・・・