Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

NHK・Eテレ特集“イーハトーヴ交響曲”~最終章☆ 2013年2月15日

2013-02-15 13:12:32 | 日記・エッセイ・コラム

ナノエモリエントジェル

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イーハトーヴ交響曲は第6楽章“雨ニモマケズ”に入った、慶応義塾ワグネル・ソサイティとそのOB男性合唱団のコーラスが、ゆったりと朗々と歌い上げていく、 ♪ 雨にもまけず 風にもまけず、雪にも夏の暑さにもまけぬ、丈夫(じょうぶ)な身体をもち 慾はなく、決して怒(いか)らず いつも静かに笑っている ♪ 、ここで聖心女子大学グリークラブの女性コーラスが加わる!・・・

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♪ 東に病気のこどもあれば 行って看病してやり、西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い 、 南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い 、北に喧嘩や訴訟があれば つまらないから やめろと言い、日どりの時は涙を流し 寒さの夏は おろおろ歩き、みんなに でくのぼうと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず、そういうものに わたしはなりたい ♪ ・・・

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冨田さんはこの度の旅で、どうしても訪ねたい場所があった、それは雪解け時期の山頂の形が飛来する鷲の姿に見える、標高2038mの“岩手山”だった、岩手山は宮澤賢治の理想郷“イーハトーヴ”のシンボルである、賢治が愛し何度も登った山だった、『岩手山だね!懐かしい!』、冨田さんにとって岩手山を観るのは半世紀ぶりだった!慶応ボーイの頃、盛岡から大館へ行く途中で岩手山を花輪線の車窓から観て以来のことだった!・・・

ちなみに通信教育部ながら小生も慶応ボーイだ、カナダから帰国後しばらくしてから、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに宿泊して、4年連続サマースクーリングに通った三田と日吉キャンパスが懐かしい!その間、何回かワグネル・ソサイティの生演奏も聴くことが出来た、センターの自習室で猛勉強して、期末のテストを受け、必要な全スクーリング28単位を獲った、センター内に備わっているプールで毎日夕方になれば仲間達と一緒に遠泳をしたものだ、懐かしい、あっ、これこそ、どうでもいいことだが(^^ゞ・・・

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当時、18歳だった富田さんは、そこで不思議な光景を目にした、最初は何が何だか分らなかったが、地元の人達が岩手山を指差して、鷲だ鷲だ!と叫んでいた、よく観れば鷲が今にも飛立とうとしていた、岩手山の頂(いただき)には毎年、雪解けの頃に大鷲が羽ばたく模様が現われる、人々はこの大鷲を見て春の訪れを知り種をまいた、岩手山はこの土地に暮らす人々が守り神として慕う霊峰である、冨田さんはイーハトーヴのシンフォニー最終章第7楽章のテーマに、この大鷲をテーマとした!・・・

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『2011年3月11日、東北に震災が起こった!この時に奮起しないで何時奮起するんだ!バチが当るぞ!』と冨田さんは自分を叱咤激励し奮い立たせて、ここまで来れたと言う、『岩手山がイーハトーヴの人達の根本的なエネルギーの源であると思う!東北の人達がこのイーハトーヴの曲を聴いて復興への勇気につながればとても嬉しい!』と力強く言葉を搾り出した!・・・

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このようにしてイーハトーヴ交響曲は最終章“岩手山の大鷲”に進んで行った、名残を惜しむように初音ミクが中央に現われた、澄み通ったトランペット独奏が被災者の御霊への鎮魂の調(しらべ)となって静かに奏でられる、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団が標高600mから870mの山々がなだらかに連なる、イーハトーヴの風景地“種山高原”の光景を讃えて歌う!・・・

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♪ 種山ヶ原の雲の中で刈った草は どごさが置いだが、忘れだ 雨ぁふる・・・・・♪ 、と静かな旋律を日本シンフォニー管弦楽団が奏でて終演に向けて流れていく、そして激しくティンパニーが、どどどどどどど~~~どどん!と鳴り響いてイーハトーヴ交響曲のすべてが終わった!・・・

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少年時代から憧れ続けた賢治の異次元的な世界から、冨田さんは色彩豊かな音の宇宙を描き出した!冨田勲さん80歳、初音ミクと異次元コラボして、人生の集大成として紡(つむ)いだ交響曲だった!指揮者の大友直人氏が拍手で客席の冨田勲さんをステージに招きよせた!オーケストラも全員スタンディング・オベェーションで冨田さんを迎えた!・・・

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2週間後、あんなに、もうオーケストラの楽譜を書くのはこれが最後になると、言っていた冨田さんだったが、終わった時は大きな重荷が降りて、もうこんな大変なことは二度とやるまい!と思っていた冨田さんだったが、暫らく時間が経つと、どう言う訳か、またムラムラと新しい曲に挑戦する意欲が出てきていた、『これはもう一生直んないね!』とさばさばしていた!・・・

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