― きょうは玉椿関のお話をうかがいます。
(玉椿) 「あーどうも」
― さいきん調子はどうですか?
(玉椿) 「んー、大黒柱に言わせると、ボケが進行してるっぽいな。頭の回転が遅くなってるとか、しゃべりが下手になってるとか言われるよ」
― 本人的に自覚症状はないんですか?
(玉椿) 「そうだなあ? なにかしゃべろうとして、途中でなにをしゃべりたかったのか忘れちまうことはあるね」
― やばいですよ、それ。
(玉椿) 「そうかなあ?」
― んー、さいきん変わったことはありませんか?
(玉椿) 「さいきん? エアコンと冷蔵庫を買ったよ」
― 貧乏なのに高かったでしょ。
(玉椿) 「まあ、夏場にエアコンがないと命にかかわるし。冷蔵庫なんか30年ちかく使ってたからもう寿命でさ、アイスクリームを冷凍庫に入れてもなんか半分溶けた状態になってるんだよ。買い替えないと生活がなりたたん」
― まあ、エアコンが新しくなれば寝苦しい夜も快適になりますから、勝率はあがるかもしれませんね」
(玉椿) 「まらずもうにプラスの影響があるとすれば七月場所だろうけどね」
― まらの調整のほうは順調ですか?
(玉椿) 「調整はまだなにもしとらん。調子をあげるのが早すぎると場所の終盤に息切れしちまうからね。場所がはじまるころからペースを上げていって、真ん中の八日目くらいにピークがくるのが理想だね」
― 十五日間を乗り切るスタミナがなくなってるんですかね。
(玉椿) 「好調を半月も維持するのは難しいよ」
― どうも今場所も好成績は期待できそうにないですね。
(玉椿) 「ま、無理せずのんびりやるよ」