まらずもう名古屋場所の初日をあさってに控え、力士たちは最後の調整に余念がない。なかでも、幕下・萬海は、名古屋場所の初日を名古屋で迎えようと、けさの高速バスで名古屋入りするほどの気合の入りようで、関係者を驚愕させている。
そもそも、まらずもうの本場所の名前は、大相撲にあわせて名づけられており、名古屋場所や九州場所だからといって、名古屋や福岡に行く必要はない。自宅や職場など、それぞれ都合のいい場所で取り組めばよいというルールになっている。そのため、名古屋場所とは言いながら、過去に名古屋で取組を行った例はなく、名古屋のまらずもうファンからは「生のまらずもうが見たいだがや」「名古屋でまらずもう興行をやってほしいみゃあ」との声があがっていた。
そんなファンの声をきいた萬海。「ファンが求めているなら」と多忙なスケジュールのあいまを縫うようにして、名古屋行きを決定。「名古屋ではじめてまらずもうをとる力士になるというのは名誉なこと。最近、忙しすぎて睡眠時間を削っているような状況で、けして体調はよくないが、記念すべき取組だけに、ぜひ白星で飾りたい」と意気込みを語ってくれた。
