○摩羅の川(1-0)
摩羅の川の陰毛がない! ざわついていた観客席が、摩羅の川が土俵に上がった瞬間、水を打ったように静まりかえった。「気が狂ったか・・・」「・・・まさかここまで」と呆気にとられる周囲とは対照的に、「連続優勝に向け、気合を入れるべく剃毛した」と、淡々とした表情の横綱。はじめのうちこそ異様に見えたものの、見慣れてくれば、摩羅の川の少年のようなまらには無毛の立ち姿がよく似合う。3月とはいえ東北はまだまだ寒いが、若々しい相撲で寒さも跳ねのけ、磐石のまらずもう。連覇にむけ最高のスタートを切った。
○汚痔(1-0)
注目の初日だが、今朝も例によって週末の遠征と例によって多忙な生活サイクルでの土俵。今日は房総方面へサイクリングとのこと。ここのところ気温もかなり高くなってきており、汚痔といえばこの技、久し振りにソファーを解禁。もう一つの必殺技、寝しなのビールを繰り出すまでもなく、ウーロン茶でも十分に菊次郎は反応して見事な白星スタート。盤石の相撲で31連勝、好調をうかがわせる。先場所の決定戦は内容は完勝だったにもかかわらず報告遅れで史上初の連覇を逃してしまっている。『うっかり逃した連覇はまたやり直します』と初日が出たことに快心の笑みで支度部屋へと引き上げていった。やはりこの男、春には強そうだ。
○家満(1-0)
「暖かい気候になってきましたね。 春眠暁を覚えずとはまさにこのこと」とさわやかな目覚めの初日。昼近くまでたっぷりと寝てしまい、そのおかげか英気もたっぷりと養えた模様。春眠暁を覚えず、とはいうものの、家満のまらは眠りを覚えず。場所直前まで猛稽古、前日に2ラウンドこなしているものの、疲れるどころかその興奮の余韻が呼び水になったか、固さ、大きさとも納得そのもの。「初日を満足な勝利で迎えられました」と好スタート。
○玉椿(1-0)
カド番の玉椿。「負け越したら玉椿の名前は返上する。しこ名をかけて土俵にあがる」と大見得をきったものの「場所直前の1週間はぜんぜん勝てなくてねえ」と不安を抱えたままの土俵。しかし、蓋をあけてみれば、すっきりとした快勝。ひさびさの朝立ちには本人も驚いた様子で「場所がはじまると気合が入るのは力士としての本能かねえ」と不思議そうな表情。
○蒼狼(1-0)
先場所は途中休場の蒼狼。実戦からだいぶ離れていただけに、勝負勘が戻るかどうかが不安視されていたが、そんな不安を吹き飛ばすような快勝。本人も3ヶ月半ぶりの白星に「ひさしびりですね~。ちょうしわるいのでないとおもいますよ」と笑顔を見せ、手応えを感じてる様子。
○池男王子(1-0)
彼女の家で迎えた初日。「昨晩にセックスしてから寝たものの、早番の彼女より先に起きたムスコさん。そのまま彼女との朝セックスを堪能しました」と、絶倫ぶりを見せつけ、文句なしの圧勝。